アメリカ遠征を2連勝で終え、スペインに帰国したR・マドリー。モウリーニョ監督率いる新チームは失点こそあったが、イグアインが2試合で3ゴール。そして、U-19スペイン代表から戻りチームに途中から合流したセルヒオ・カナレス、ヘタフェから移籍したペドロ・レオンが活躍するなどポジティブなアメリカ遠征となった。

 アメリカ遠征最終戦、対ロサンゼルス・ギャラクシー戦では前半2ゴールを許したが、後半モウリーニョ監督はC・ロナウド、カナレス、ペドロ・レオン、イグアインなどDFガライ以外の選手を一気に投入。まずは、カナレス、マルセロ、C・ロナウドと繋ぎ最後はイグアインが決め、1点を返す。

 2ゴール目はカナレスのFKから、こぼれ球を繋ぎ最後はまたもイグアインが強烈なシュートをゴールネットに叩き込む。逆転ゴールもカナレスから生まれる。ヒールで絶妙なスルーパスをイグアインに送り、イグアインがシュート。一度はGKに弾かれたがこぼれ球をペドロ・レオンがループシュート。後半の3ゴールでR・マドリーが逆転勝利を飾った。

 色々な選手の組み合わせを試すモウリーニョ監督。その中でもカナレスとペドロ・レオンの活躍はモウリーニョ監督を驚かせたことだろう。中盤でサイドに流れてもプレーできるカナレス。そしてサイドから中に切り込んだり、深い位置まで入り込みアシスト役もこなせるペドロ・レオン。両選手の活躍をAS紙も高く評価している。

 新戦力二人の猛烈なアピール。モウリーニョ監督が望んで獲得した選手達ではないと言われるが、若い両スペイン人選手のスタートダッシュには合格点が与えられるだろう。カカーが居ない中盤にこの二人がポジション争いにどう食い込んでいくのか。カナレスもペドロ・レオンも将来期待の選手ではなく、即戦力に十分なれることをこのアメリカ遠征で証明した。

(スペイン通信)