左膝半月板の手術を終え、マドリードに戻ったカカー。恥骨炎に続き、今度は半月板と致命的な怪我を2つも抱え、4か月近いリハビリに入る。慢性的な恥骨炎を抱え苦しんでいたカカーにまた大きな試練が待ち受けている。

 完治が難しいと言われる恥骨炎。これまでも多くのプロ選手がこの怪我で選手生活にピリオドを打ってきた。昨シーズンは、痛みとの闘いを乗り越えなんとかW杯には間に合ったカカー。しかし、次に待っていたのは半月板の損傷だった。

 「W杯前から痛みはあった。こんなに重大なことではないと思っていた。手術はうまく行った。今は我慢するだけ」と病院から出たカカーは語ったが、なぜバカンスから戻り、プレシーズンのキャンプに入った後に手術となったのだろうか。ブラジル代表の医師もカカーは左膝を負傷していたことを認めている。

 あまりにも遅い対応となったカカーの左膝の手術。4か月で怪我は完治するとしても再発の心配は付き物だ。一度、トレーニングを停止してしまえば、無理な負担から恥骨炎の痛みが再発する可能性もある。2つの大きな怪我を抱え、カカーはACミランに居た時のようなパフォーマンスを取り戻すことができるのだろうか。ブラジル代表のエースが窮地に立たされている。

(スペイン通信)