7月17日、スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』の上映がスタートした。「図表入りの記事はこちら」メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を原作に、宮崎駿が脚本を手がけ、若手アニメーター米林宏昌が監督を務めたこの作品。現代の日本を舞台に、小人の少女アリエッティと人間の少年の交流を描いたファンタジーに仕上がっている。実際に観賞を終えたブロガーたちからは、

・胸が温かくなる素敵な作品だった。DVDが出たら絶対に買う!
・アリエッティがとってもキュートで癒されましたよ〜。
・昔のジブリ作品の空気を感じた。長く愛される作品になるのでは?

など、かなりの評価を獲得。『魔女の宅急便』や『耳をすませば』の雰囲気を引き継ぐジブリらしい作品という意見が目立っていた。また、ディテールに関する評判も良く、

・音楽と挿入歌が秀逸でした。映画を見終わった後も頭の中で流れてます。
・映像がビックリするほど綺麗だった。やっぱりジブリ映画は最高だよ!
・本当に細かいところまでこだわってるよね。特に水滴の表現が素晴らしい。

といったコメントも。新しい技術や表現を取り入れながら、スタジオジブリはますます進化しているようだ。
しかし今作と、宮崎駿の監督作品を比較した一部のブロガーからは、

・確かに面白かったけど『天空の城ラピュタ』にはかなわないね。
・ストーリー的には『風の谷のナウシカ』とかの方が好きです。
・『となりのトトロ』みたいに可愛い動物キャラが登場してほしかった。

など、今ひとつ物足りないとの声も。宮崎作品という高い壁が、ジブリの新人監督の前に立ちはだかっているのだろう。

では、そんなハードルを越えるためにはどんなものが必要なのか、ジブリファンたちの声から探ってみると、

・若い監督なんだから、もっと直接的なメッセージ性を打ち出すべきなんじゃない?
・新しいジャンルに挑戦するとか、多角的な考え方が必要になってくるでしょうね。
・宮崎駿と同じやり方ではなく、ターゲットを大人にしぼるとか革新的な切り口が必要。

などのコメントがアップされていた。
現在、高畑勲監督の主導で『竹取物語』を題材とした長編アニメを製作したり、『二ノ国』というゲームのアニメーションの作画を担当するなど、精力的に活動を続けるスタジオジブリ。これらの作品で、どのような展開を見せてくれるのか注目したい。

(佐藤潮/effect)

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