――メジャーに移籍されて、2年半前に第1弾のアルバム「BEAM」発売時にインタビューした時、音楽も洋服も「無くても別に困らないけど、生活に+αすると楽しいもの」と話されていましたが、その感覚は今の状況においても変わりはないですか?

MEG:ちょっと変わってきてますね。洋服のことだけ考えても3年前と今の状況では売れるものが全然違うし、買える選択肢が少なくなっていると思う。「たくさんあるから選んでちょうだい」という状況を待っているのがあまり合ってないなと思います。あの時はそれで良かったけど、今同じことをやっていたら、きちんと選んでもらえるかどうかは疑問というか。選んでもらう方も、もうちょっと手に取りやすいものに変えていかないと、同じことをしていても届かないだろうなというのは、音楽も洋服も3年前と状況が変わっていると思いますね。

――自分の中で占める音楽と洋服のバランスは?

MEG:その辺は変わってないです。

――ファッション誌では「森ガール」と形容されていたりもするのと、ステージ上のキラキラした世界とはまた距離感があるなと思っていて。10月2日と3日のサンリオピューロランドでのバースデー“PARTY”がどうなるかは予測不能なんですけど。

MEG:どうなるんですかねー(笑)。そうゆうのが、自分達も楽しみなんですよね。

――なぜ、ピューロランドに決まったんですか?

MEG:元々、誕生日の日10月3日にZepp Tokyoを押さえていたんですけど、ちょうどピューロランドさんからご連絡を頂いて。その森ガールのキキララが前年比780%みたいに、すごく売れているらしくて。「第2弾を出したいので是非協力してもらえないか?」ということで、ピューロランドでスナップとか、キキララのモチーフで何かイベントをやりたいという話を頂いたので。ただ単にピューロランドで森ガールのスナップと言ってもイメージが沸かないので、「私に何が出来るかな?」と考えて。とりあえず一回、下見に初めて行ってみたら、「これは面白いこと色々出来そう!」と思って(笑)。初めて行く人も多いと思うんですけど、その日のみのイベントのアレンジの仕方もいくつか浮かんだし、パレードとかもすごく面白かったので。もちろんZeppよりも準備することは多くなると思うんですけど、また新鮮味のあるショーを観てもらえると思います。

――基本的に、同じようなことを繰り返すのはつまらないと感じます?

MEG:どうでしょうね。来年デビュー10周年だったりするし、軸は同じことの積み重ねでやってきた感じもあるし。私自身は飽きっぽい訳でもないけど、MEGというキャラクターは常に刺激的というか、退屈しないキャラクターでいて欲しいから。

――普段の自分とはちょっと違うというか、分けて考えてます?

MEG:そうですね、結構違うかも。自分自身が欲求として何かをやりたいというのはそんなに無いんですよ(笑)。洋服もやっているけど、ショップの子だったり洋服を作る子が好きな仕事を長く出来るようにしてあげたいと考えているのが1番で、「そのためにMEGさんは何をやろう?」って今は思うし。

――そういう経営者的な目線も持ち合わせてなければいけなかったりもしますが、それって自分が演じる側として使う頭とはまた違いますよね。

MEG:違いますね。ステージに立って観てもらう時の方は本当に一瞬で、準備の時間の方がものすごいですよね。99%+1%みたいな感じで、その1%だけがみんなに見えている部分だったりするという。