採用広報サービスのディスコが、2011年3月卒業予定の大学生モニター(現大学3年生・修士1年生合わせて1254人、文系男子418人・文系女子393人・理系男子314人・理系女子129人)に、「2010年の就職戦線が09年に比べてどのようになるか」、11月10日〜18日の期間、インターネットで就活状況について聞いたところ、93.4%が“厳しい”と回答したことが分かった。

 「景気回復が進まず、企業の採用数は上昇しない」と予想する学生が多く、大多数が自身の就職活動への危機感を募らせている。

 現大学3年生(修士1年生)が2010年の就職戦線を2009年と比較しどのように見ているか、見通しを聞いたところ、「非常に厳しい」(39.8%)、「やや厳しい」(53.6%)と、あわせて93.4%が“厳しい”と回答した。

 11月中旬時点で企業にエントリーした学生は全体の95.0%で、9割を超えており、一人あたりの平均社数は44.3社に上っている。11月時点のエントリー数は、ここ数年25社〜30社台前半で推移しており、前年同期33.5社と比べても、3割以上多い結果となった。

 同社では、こうした結果について「学生の危機感の表れと考えられると同時に、早くから志望先を絞りすぎず、広く企業研究をするようにとの大学側の指導などが背景にある」と分析している。

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