日本人材紹介事業協会がまとめた、リクルートエージェント(東京都千代田区、村井満社長)、インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏社長)、ジェイ エイ シーリクルートメント(東京都千代田区、田崎ひろみ社長)の人材紹介大手3社の2009年度上半期の転職紹介人数(速報値)が、前年同期に比べて、半減したことが分かった。

 4月〜9月の大手3社によるホワイトカラーの転職紹介人数は1万1596人(前年同期比47%)だった。景気悪化で企業の採用意欲が低下し、転職市場は急速に冷え込んだ。

 求人企業の業種にみると、電気・機械・化学等製造(前年同期比33%)の下げ幅が最も大きい。IT・通信(同47%)、金融(同51%)、コンシューマー他(同53%)はほぼ半減。メディカル(同85%)は下げ幅が小さく、不況に強い業界であることを示している。

 求職者の経験職種をみると、その他・一般事務(前年同期比31%)が下げ幅のトップ。次いで、電機・機械・化学等製造技術者(同40%)、管理・企画系(同45%)となっている。

 求職者の在住地では、北海道・東北(前年同期比61%)を除くすべての地域で前年同期比40%台だった。

 求職者の転職時年齢をみると、25歳以下の「第二新卒」は前年同期比41%と大きく下げた。41歳以上(前年同期比59%)の下げ幅がやや小さいものの、その他の年齢層は前年同期に比べほぼ半減となっている。

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