東京商工リサーチの調べによると、10月の全国企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比11.7%減の1261件で、3カ月連続で前年同月を下回ったことが分かった。

 負債総額は2903億4300万円で、前年同月比71.1%減と大幅に減少した。前年は12件発生した負債100億円以上の大型倒産は2件のみだった。

 産業別に前年同月比を見ると、不動産業37.5%減(56→35件)、農・林・漁・鉱業36.3%減(11→7件)、運輸業34.8%減(66→43件)、製造業16.8%減(225→187件)、小売業15.9%減(182→153件)、建設業14.9%減(402→342件)、卸売業13.2%減(204→177件)が減少となった。

 一方、情報通信業21.4%増(42→51件)、金融・保険業16.6%増(6→7件)、サービス業他10.2%増(235→259件)は前年同月比で増加した。

 倒産企業の従業員数は9741人で、4カ月連続1万人を下回った。

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