「デジタル・ストーカー社会」の拡大:米団体が警告

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David Kravets


Photo: heyjoewhereyougoingwiththatguninyourhand

あなたは追跡されている。ストーカーはあらゆる場所にいる――ポケットの中にも。

これは、サンフランシスコを拠点に活動する人権擁護団体、市民電子フロンティア財団(EFF)が8月5日(米国時間)に出した警告だ。

EFFは『On Locational Privacy, and How to Avoid Losing it Forever』(居場所に関するプライバシーと、これを永久に失うことを防ぐ方法)というタイトルの「白書」の中で、われわれの毎日の暮らし方とガジェットによって、この社会がどのように「デジタル・ストーカー社会」に変わっていくかを警告している。

「これからの10年間で、公共の場における人々の動きをデジタル記録として作成・保存するシステムが、日常生活に緊密に織り込まれていくだろう。こうしたシステムはもうすでに登場しているが、近い将来その数はさらに増えるだろう」と、この白書には書かれている。

EFFによれば、「居場所に関するプライバシー」を脅かすものには次のようなものがある。

* 電車用カード
* 道路通行料を徴収する装置(高速道路用の『EZpass』や、ベイエリアの有料橋用パス『FasTrak』など)
* 携帯電話
* 近くに友達がいると知らせてくれるサービス
* 携帯情報端末(PDA)で、現在位置周辺のサービスや企業を検索すること
* ネットワーク・アクセス・ポイントの周囲にある企業による、広告付きの無料Wi-Fi
* 電子カード式の鍵
* 電話で料金を追加できたり、時間切れになるとテキスト・メッセージを送信してくれるパーキングメーター

「現在の社会では、こうした情報は、どこにでもある装置やアプリケーションによって人知れず収集され、分析に使用できるようになっている。データを収集するのは、こういった情報を照会・購入・召喚できる多くの機関や、ハッカーを買収して一般市民の居場所の履歴のコピーを盗むことができる多数の集団だ。一般市民の居場所に関する情報が広範囲で人知れず安価に収集されるような社会体制への転換を、われわれは憂慮している」と白書は述べている。

WIRED NEWS 原文(English)

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