インタビュー：moumoon「ものすごく激しいものと、ものすごく優しいものという両極端」

――ファーストアルバムを経て、2009年や今後、次にやりたいと考えていることはありますか？

YUKA：今また次のアルバムのことを考えていて、「どうしようかね？」っていう話をしていて。その話を始めたのはまだリリース前だったから、まだリスナーの反応とか聴いてもらわないと分からないよね、という所があったんですけど。この中の曲で今、自分達的には8番に入ってる「Myself」という曲が中枢核にあって、次の曲作りが広がっていくんだろうなという微妙な確信みたいなものがあるんですけど。

――歌詞の展開とかも面白いですよね。

YUKA：うん。「Myself」はちょっと英語が多いんですけど、ああいうサウンドだったり、映像観だったり、色彩観だったりを。そして、ものすごく激しいものと、ものすごく優しいものという両極端なんですけど、それを常にやっていたくて。さっき言ってた「どんな人になりたいですか？」に繋がるんですけど、月って満ちたり欠けたりするじゃないですか。ある意味、二面性は多分、誰でも持っていて。その二面性が、月だから許されるというか。満ちたり欠けたりしてる状態を見て、人が「ああだ、こうだ」言うっていうか。でも、いつでも上にあって、みたいな。そういう存在になりたいし、またその次のアルバムを作って、moumoon自体もそういう人達になれたらいいなと思っていて。

柾：サウンド的にもすごい尖ったものもやりたいし。でも、優しくて消えちゃいそうな儚い、脆いものとか。そういう両方をやりたいなって。それを1曲の中で中和するんじゃなくて、上手く融合できたらいいなって。

――2人でのアコースティックライブが多いですが、ワンマンではバンド形式で聴けたりも。

YUKA：今まで毎回「いや、本当はバンドで聴いて欲しいんですけどね」とか言いながら、インストアとかもアコースティックで2人だけでずっとやってきて。

――歪んだエレキギターだったりリズムだったり、バンドならではのアレンジの曲もありますからね。

YUKA：そうなんですよ！

柾：でも、最初はそう言ってたんだけど。

YUKA：アコースティックでやると、意外と刺さったり。結構、やってて楽しいですね。

柾：曲自体も、歌詞がちゃんと聴こえる分、もしかしたらライブハウスでバンドでガーンってやるよりも伝わることはあるのかもしれないし。それはそれで、最近はもういいなと思ってやってるんですけど。

YUKA：ずっとやってると、息の合い方とかが、もうアイコンタクト取らなくても、どうやって動いてるのか分かるみたいな、感じるぐらいまで息が合ってきてるから。アコースティックはアコースティックで成立してて、次はバンドでCDの音に忠実なものを聴いてもらえるライブにしたいですね。

柾：一番表現したかった形で、ちゃんと聴いてもらえるといいな、って。

――「Myself」とか、1曲の中で英語詞が占める割合が多い曲があると、ゆくゆくは海外でも。

柾：それはね、昔から。

YUKA：ずっとありますね。英語バージョンとかずっと作ってるので。歌詞を書く時、シングルとかにする場合、日本語バージョンはしっかり作り込むんですけど、そのサイドでじゃあ英語バージョンを録ろうかとなった時にすぐ書けるように、「英語だったらどんな感じかな？」っていうのは大体考えておいて。その曲がどんどん溜まっていってアルバムになればいいし、リリースできればいいし、という野望もありつつ（笑）。まぁ、ずぅーっと先になると思いますけど、そしたら楽しいだろうなぁーと思って。

柾：なんかアメリカじゃない感じがして、ヨーロッパツアーを！

moumoon FULL MOON LIVE TOUR 2009（仮）
日程：2009年5月1日（金）
会場：大阪Shangri-La
開場／開演：18:00／18:30
料金：1F立見3,800円（1ドリンク別）
問い合わせ：キョードーチケットセンター 06-7732-8888

日程：2009年5月10日（日）
会場：赤坂BLITZ
開場／開演：17:00／18:00
料金：1Fプレミアムシート5,250円（プレミアムグッズ付、1ドリンク別）
　　　1F立見 3,800円（1ドリンク別）
問い合わせ：SOGO TOKYO 03-3405-9999

moumoon 4th Single「EVERGREEN」
玉山鉄二主演　映画「カフーを待ちわびて」主題歌（2009年2月28日公開）
2009年2月25日発売
CD+DVD：1,890円 (税込) / AVCD-31555/B
CD：1,050円 (税込) / AVCD-31556

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