インタビュー:moumoon「ものすごく激しいものと、ものすごく優しいものという両極端」
2006年7月にインディーズで限定生産シングル「Flowers / pride」を発売し、翌年8月にミニアルバム「love me?」でメジャー・デビューを果たしたmoumoon(ムームーン)。デビューから3枚のシングルを経て、11月12日には待望のファーストフルアルバム「moumoon」を発売。同作は、11月13日付のiTunes Store J-Popトップアルバムで1位を記録した。
YUKA:例えば、好きなアーティストができて、何枚もアルバムを出してると、見てる人はミニアルバムなのかアルバムなのかもちょっと分かんないし、「どれ買おうかな?」って思うじゃないですか。だけど、「moumoon」というタイトルだったら、多分「まとまってるんだろうな」という感じも出るだろうし、絶対にこれを選んでくれるだろうし。インディーズの頃からの曲と、さなかの変化みたいなものも垣間見てもらえたらいいなという思いで、ギュギュッと。
柾:最初の一枚ということで、今回は色々と詰め込んだ「集大成」と言ってるんですけど(笑)。
柾:春ぐらいからですかね。
YUKA:そしたら、14曲になっちゃった。「ちょっと多くねえ?」みたいな(笑)。
YUKA:大変だったんです!夜中の3時とか4時ぐらいまで、ずっと2人でファミレスにいて。ナプキンにペンで何度も書き直して清書して、「いや!違う」とか言ってクシャクシャって、ずっとやって。その後、また会社でもずっと黒板に書きながら「違いますね」とか、みんなで言いながら。それで、これに決まった瞬間に「あぁ!これだ」みたいな、パズルが終わって良かったみたいな。でも、置き場所に困る曲が1曲あって、「もう!コイツー」みたいなのとかあったんですよね(笑)。
柾:「Tiny Star」も結構ね。
YUKA:だから、頭にちょっとロックテイストなものがガッと集まって、しっくり来たというか。実は、インディーズの「Flowers」の時とか、今まで出してきた曲達とはまた違った実験的なこととかも、moumoonの中ではしていたけど、それがiTunesで1番人気がある曲になっていたりすると、すごく嬉しくて。
柾:「ちょっと分り辛いかな?」って思うことも、やったり。
柾:曲調とかサウンド的には、今までやってきたことにも近いんですけど、歌詞の世界観というか。
YUKA:今まで出してこなかった若干、攻撃的な部分だったりを出すのが、リリース前は本当に反応が怖かったりもしたんですけど。
――全14曲の内、半分がすでに発表していた曲で、もう半分が新曲ですが、選曲はどんな感じで決められたんですか?
柾 昊佑(以降、柾):moumoonを知らなくて、初めて買って聴いた人が、昔のmoumoonも分かるようにしようということで、インディーズの曲とかも入れたりしたんですけど。YUKA:例えば、好きなアーティストができて、何枚もアルバムを出してると、見てる人はミニアルバムなのかアルバムなのかもちょっと分かんないし、「どれ買おうかな?」って思うじゃないですか。だけど、「moumoon」というタイトルだったら、多分「まとまってるんだろうな」という感じも出るだろうし、絶対にこれを選んでくれるだろうし。インディーズの頃からの曲と、さなかの変化みたいなものも垣間見てもらえたらいいなという思いで、ギュギュッと。
柾:最初の一枚ということで、今回は色々と詰め込んだ「集大成」と言ってるんですけど(笑)。
――「moumoon」以外のタイトル候補もあったんですか?
YUKA:「フィリア」でもいいかな?と思ってたんですけど、私は「最初のアルバムのタイトルは『moumoon』がいい!」ってずっと決めてたから。それを言ったら、意外に「いいんじゃないか、『moumoon』で行きましょう」みたいな、あっさり決まって。――新曲の、アルバムの制作作業を始めたのはいつぐらいからなんですか?
YUKA:全体的に、リリースまで7ヶ月ぐらい掛かっているので。柾:春ぐらいからですかね。
――その時、新曲を作るにあたって、こういうアルバムにしたいとか話し合われたことはありましたか?
柾:こういうアルバムにしようというよりも、入っている曲のほとんどが、大分前から色々と考えていたアイデアとか溜めていた曲とか、その中から選んでもっと洗練させていった感じなんですけど。流れとかも意識しつつ、「こういう曲が足りないから、この曲、あの曲も入れよう」という感じで。YUKA:そしたら、14曲になっちゃった。「ちょっと多くねえ?」みたいな(笑)。
――曲順は、最初からイメージがあってすんなりと決まっていったんですか?
柾:曲順は、最後だったよね。YUKA:大変だったんです!夜中の3時とか4時ぐらいまで、ずっと2人でファミレスにいて。ナプキンにペンで何度も書き直して清書して、「いや!違う」とか言ってクシャクシャって、ずっとやって。その後、また会社でもずっと黒板に書きながら「違いますね」とか、みんなで言いながら。それで、これに決まった瞬間に「あぁ!これだ」みたいな、パズルが終わって良かったみたいな。でも、置き場所に困る曲が1曲あって、「もう!コイツー」みたいなのとかあったんですよね(笑)。
――その曲は、どれなんですか?
YUKA:「SWEET HEART」のacoustic versionを作ろう、ということでやってたんですけど、これが今は上手い感じに休憩時間みたいな、ちょっと落としめっていう感じですけど、最初考えてた時はもう「この人すごく邪魔でしょうがない」みたいになってて(笑)。柾:「Tiny Star」も結構ね。
YUKA:だから、頭にちょっとロックテイストなものがガッと集まって、しっくり来たというか。実は、インディーズの「Flowers」の時とか、今まで出してきた曲達とはまた違った実験的なこととかも、moumoonの中ではしていたけど、それがiTunesで1番人気がある曲になっていたりすると、すごく嬉しくて。
柾:「ちょっと分り辛いかな?」って思うことも、やったり。
――1番人気がある曲というのは?
YUKA:「フィリア」ですね。柾:曲調とかサウンド的には、今までやってきたことにも近いんですけど、歌詞の世界観というか。
YUKA:今まで出してこなかった若干、攻撃的な部分だったりを出すのが、リリース前は本当に反応が怖かったりもしたんですけど。
――でも個人的には、振り幅として「SWEET HEART」のacoustic versionみたいな柔らかい部分もあれば、「Do you remember?」や「PINKY RING」のような歪んだギターの音や尖ったヴォーカルも魅力に感じていたりするので、「フィリア」は一番好きな曲だったりしますけどね。
moumoon:えー!本当ですか?――間奏部分とか、カッコイイなぁと思って聴いていたんですけど。
柾:そう!でも、今まで「Flowers」からの流れで、結構きれいなものを追求していった感じもあるので。だから、ちょっと壊れていくような歌い方とかは、初めてやったかもしれないですね。