山本由伸、14勝より価値ある“185&0.87” 確立したエースの座…完璧に走り抜いた3年目
完全試合まであと4アウト、7月にはレギュラーシーズン初完投
ドジャースの山本由伸投手が今年も先発陣の柱を担った。メジャーリーグは27日(日本時間28日)、レギュラーシーズン最終戦が終了。山本は28先発で自己最多の14勝(9敗)、リーグ3位の防御率2.53をマークした。同じく自己最多の185イニングを投げ、故障者続出のチームを文字通り救った。
山本の今季はワールド・ベースボール・クラシックから始まった。例年より早い調整となりながら、2年連続で開幕投手を任された。圧巻だったのは6月13日(日本時間14日)の敵地ホワイトソックス戦だ。
初回から23人を連続で打ち取り、完全試合まであと4アウトに迫った。8回2死からベッツの失策で走者を許し、9回には先頭のピーターズに被弾。大記録こそ逃したが、8回1/3を1安打1失点に抑えた。前回登板からの45者連続アウトはメジャー歴代2位タイ。打者を寄せつけない投球を、2試合にまたがって続けた。
7月19日(同20日)の敵地ヤンキース戦では、レギュラーシーズン初完投を成し遂げた。ダブルヘッダー第1試合で9回4安打2失点、無四球7奪三振。102球で投げ抜き、2年連続の2桁勝利に到達した。自身の白星だけでなく、第2試合を控えた救援陣を温存できたことも大きい。先発の役割を、勝利と投球回の両面で果たした登板だった。
シーズン全体でも、安定した働きを見せた。チームで唯一、開幕から先発ローテーションを守り、昨季の30登板/173回2/3に対し、今季は28登板で185回。登板数が減っても投球回を上積みし、1試合で担う仕事量を増やした。6回以上を自責点3以下に抑えるクオリティスタート(QS)は22度。9敗のうち7試合でもQSを達成している。結果的に負けがついたとしても、チームに勝利の可能性を残すピッチングを続けていた。
安定感はWHIPにも現れている。「0.87」はメジャー2位と安打も四球も許さなかったことが分かる。一方で被本塁打率0.97は自己ワーストと、一発からの失点が多かった点は反省材料と言えるかもしれない。
山本は一年を投げ抜いたことについて「そこを最低の目標にできるようなくらい、もっとレベルアップしていきたい」と語った。昨秋のワールドシリーズ制覇に貢献し、今春はWBCにも出場。それでも再びローテーションを守り、前年を超える投球回を積み上げた。好投の水準を保ちながら、より多くのイニングを担った185回。14勝と並び、エースの働きを示す数字だった。(Full-Count編集部)

