“マンU最悪の補強”は? それはフェライニでもアントニーでもなく…… ネビル氏主張「あれは残念だったね」
かつてはプレミアリーグの盟主とも言われたが、12-13シーズン以降リーグタイトルを獲得できていないマンチェスター・ユナイテッド。数々の補強を行い覇権奪還を目指すも、完全に成功だったと言えるケースは非常に限られている。
サー・アレックス・ファーガソンが去って以降のユナイテッドで、最悪の補強は誰だったか。『The Athletic』にてそれを問われた元ユナイテッドDFのご意見番ガリー・ネビル氏は、2014年にレアル・マドリードから6000万ポンド弱で獲得されたアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを挙げた。
「ディ・マリアは最悪だった。ちなみに、私は彼にとても期待していたんだ。素晴らしい補強だと思ったよ。攻守にわたって活躍できるし、スピードもあるし、クオリティも高い。でも、結局は適応できなかったし、チームに馴染めなかった。そういう理由がすべてだ。あれは残念な補強だったね」
期待値が高かったぶん、落胆も大きかったというわけだ。当時チームを指揮していたルイ・ファン・ハール監督のサッカーに馴染めず、ミーティングでは悪い部分ばかり指摘されてしだいに関係性が冷え切っていったとされている。家族がイングランドでの生活に馴染めなかったこともあり、全公式戦32試合で4ゴールというぱっとしない成績を残し、1年でパリ・サンジェルマンへと去っていった。のちにディ・マリアは、ファン・ハールとの相性は最悪だったと振り返っている。
よく名前が挙がるMFマルアン・フェライニについては「彼がこのクラブと契約すべきでなかったことは確かだが、最悪というわけでもない。彼は全力を尽くしたし、移籍金は2500万ポンドから3000万ポンドで、それほど高額な支出ではない」と擁護。費用面を考慮した例では8200万ポンドで獲得したFWアントニーの名前が挙がったが、「これはこの少年(アントニー)を批判しているのではなく、パニックに陥ったあとに彼にその金額を支払ったユナイテッドの姿勢を反映しているんだ」と語った。
「アントニーとディ・マリアなら、私はアントニーを取る」
そう語ったネビル氏。ディ・マリアは決して衰えていたわけではなく、ユナイテッドを去ったのちにPSGやアルゼンチン代表で素晴らしい活躍を披露し、ワールドカップのタイトルも手にした。監督と選手の相性というものは、時に残酷な結果を導いてしまう。ディ・マリアの件はその代表的なケースといえるだろう。

