なぜ前方後円墳は鍵穴の形なのか?世界遺産に残る古墳の謎【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】
\日本の世界遺産/
【百舌鳥・古市古墳群】王の権威を示した巨大墓!
「百舌鳥・古市古墳群」は、堺市にある百舌鳥古墳群と羽曳野の市・藤井寺市にある古市古墳群からなる45件49基の古墳群です。古墳時代の最盛期に当たる4世紀後半から5世紀後半、ヤマト王権の王や有力者の墓として築かれ、いずれも約4km四方に多数の古墳が密集します。
鍵穴形の前方後円墳や円形の円墳、四角形の方墳、円墳に短い張り出しを持つ帆立貝形墳などの標準化された形がそろう一方、規模は約20mのものから500m近いものまで多彩で、それらの違いは当時の政治や社会構造を映し出していると考えられます。
さらに墳丘の斜面や上面には葺石が施され、さまざまな形の埴輪が並べられていました。これらは葬送儀礼の空間を装飾すると同時に、被葬者の社会的地位や権威を象徴する役割を果たしていたと考えられます。
仁徳天皇陵古墳(大山古墳)は日本最大の前方後円墳で濠を含めた全長は840m。仁徳天皇の陵墓とされるが、実は学術的な確証はない。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光
【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

