《たくましい美ボディが汚物まみれ…》レース中に失禁した女性アスリートが謝罪「コースを離れなかった判断を後悔」大会記録を返上する事態に【北京】
女性選手が便失禁するトラブルが発生したにもかかわらずレースを続行したことで、フィットネス競技「HYROX(ハイロックス)」の大会運営をめぐって批判が相次いでいる。問題の発端であるオーストラリアのジョアンナ・ヴィエトルジク選手は、激しいバッシングに晒され、SNSで謝罪する事態となった。
【写真を見る】騒動となった競技後にジョアンナ選手が公開した「ベッドに横たわり点滴を受ける写真」ほか
「HYROX」とは、1キロのランニングと1種目のトレーニングを交互に行い、計8セットでゴールを目指すフィットネスレースのこと。9月12日に中国・北京で開催されたレースの最中、世界記録保持者であるジョアンナ選手が急な体調不良に襲われた。海外事情に詳しいジャーナリストの解説。
「共有の競技用具や床などが汚物にまみれ、会場は騒然としたが、ジョアンナ選手自身はレースを続行し、女子プロ部門の16歳~24歳クラスで優勝しました。
とはいえ、ほかの出場選手たちは少なからずパフォーマンスが悪化した可能性があり、すべって転倒した選手がいたともいわれています。レース中止の判断をしなかった大会運営側には批判が続々と寄せられました」
批判を受けて、「HYROX」共同創設者の1人であるモリッツ・フュルステ氏は、〈レース中にすぐ対応しなかったという点で間違いを犯しました〉とInstagramで謝罪。ルールブックや運営プロセスを見直す方針を明らかにした。また、ほかの出場選手らに参加費用が全額返金されたとの報道もある。
一方のジョアンナ選手は大会直後、〈やるなら全力で。さもなきゃ帰れって言うでしょ。……まぁ勝ちは勝ち。冗談はさておき、たくさんの応援をありがとう。すぐ戻ってきます〉とInstagramのストーリーズに投稿したのを最後に沈黙を守っていた。
しかし9月17日に再びInstagramを更新し、〈北京でのレース中に起きたことについて、中国の皆さん、一緒に競技した選手の皆さん、観客の皆さん、そしてHYROXの運営関係者の皆さんに、心からお詫び申し上げます〉と謝罪。
〈レースのスタート時点では、私は完全に健康で体調もよく、何らかの不調が起こるとはまったく予想していませんでした。振り返ってみると、コースを離れなかった判断を後悔しています。あのとき、別の選択をするべきでした〉と反省を示し、〈今回のレースについては遡って棄権し、獲得したポイントも返上します〉と発表した。
前出のジャーナリストが続ける。
「ジョアンナ選手は、自身の今後について、〈周囲の騒がしさから距離を置き、回復し、今回のことを振り返り、自分自身と家族を大切にする時間を取りたいと思います〉としていた。
鍛え抜いた下半身を茶色く汚しながらレースに取り組むジョアンナ選手をとらえた写真や動画がSNSで拡散され、本人を嘲笑するような投稿も大量に出回った。今回の騒動でジョアンナ選手も多大なショックを受け、休息が必要なはず。
"限界まで自分を追い込むことを称賛する競技文化が、騒動の根底にあるのではないか"との指摘もある。アスリートの無茶をどこまで認めるべきかという議論は、『HYROX』に限らず、スポーツ全般に通じるテーマではないでしょうか」
競技の発展のためにも、今回の騒動を個人攻撃だけで終わらせず、選手の健康や安全をどう守るのかという議論につなげる必要がある。
