第2試合を落として後がなくなり、ベンチで涙を拭う張本美和(手前は伊藤美誠=カメラ・宮崎 亮太)

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◆愛知・名古屋アジア大会 第6日 卓球(24日、スカイホール豊田)

 女子団体決勝が行われ、世界チームランク2位の日本は、5連覇中の同1位の中国と対戦。3戦先勝のシングルス5試合で、日本は世界ランク3位のエース・張本美和が、過去1勝11敗の世界1位・王曼昱をフルゲームの末に2ー3で惜敗した。日本は2敗目となり、後がなくなった。次戦は世界24位の伊藤美誠が同4位・蒯曼と対戦する。

 前の試合で、男子日本が団体決勝で中国を破り60年ぶり制覇を達成。その熱気がムンムンと残る試合会場で男子のVバトンを受けて女子も中国との決勝に挑んだ。

 男子日本は、1勝2敗で後がなくなった第4試合で、美和の兄・智和が、過去2勝14敗の世界1位・王楚欽を、初めてストレートの3-0で破る大金星。日本に大逆転勝利をもたらす大きな1勝を挙げた。

 兄の激闘を会場内で見ていた美和も、得意の「チキータ」(バックハンドで横回転や上回転をかけて攻撃的にレシーブする高等技術)などを多用し、超難敵の世界1位から第1ゲームを先取した。王曼昱戦の過去の1勝は、今年5月の世界卓球ロンドン(団体戦)女子決勝の第1試合以来。前回勝利はゲームカウント3-2、2度目の番狂わせはならなかった。2-2で並んだ第5Gは10-10のジュースに持ち込んだが、勝負どころで王の横回転サーブに苦戦し、10ー12と落とした。3番手・伊藤の試合を陣営席で見ながら、あふれる涙をぬぐった。

 1番手の早田は、過去0勝19敗の同2位・孫穎莎に1ー3で競り負けた。2ゲーム(G)を連取されてから第3Gを奪い返す奮闘を見せたが、逆転勝ちはならなかった。

 

 1966年バンコク大会以来、60年ぶり4度目の金メダルを目指す大一番のオーダーは、張本美和、早田ひなのダブルエースに加え、伊藤美誠の3人。

▽以下、試合順(右は中国選手)

⑴世界6位・早田 1●3 世界2位・孫 穎莎

⑵世界3位・張本美和 2●3 世界1位・王曼昱

⑶世界24位・伊藤美誠ー世界4位・蒯曼

⑷張本ー孫

⑸早田ー王

 “アジア版五輪”で、日本女子は1次リーグではモンゴル、ウズベキスタンに2連勝し、B組首位突破。22日の準々決勝で台湾、23日の準決勝では、難敵・韓国を撃破。ここまで4戦に全てストレート勝利で勝ち上がり、2大会連続の銀メダル以上を決めた。

 世界チームランク1位の中国は、シングルス世界ランクトップ2の王曼昱、孫穎莎を軸に戦い、左利き最強の蒯曼や若手の陳熠らがそろい、王国として高い壁をしく。日本は24年アジア選手権決勝で3-1で破り、50年ぶりとなる中国を破っての優勝を飾った。ただ、直近今年5月の世界卓球団体戦では、エース・1番手で張本が王から初勝利を挙げ、3番手のカットマン・橋本帆乃香も蒯を破ったが、2-3で惜敗した。最大の壁を乗り越え、自国開催では58年東京大会以来、68年ぶり2度目となる自国開催での頂点を目指す。負けると2大会連続の銀メダルとなる。

▽中国

范姝涵(22)WR114位

陳熠(22)WR10位

蒯曼(22)WR4位

孫 穎莎(25)WR2位

王 曼昱(27)WR1位

▽日本

早田ひな(26)=日本生命= WR6位

張本美和(18)=木下グループ= WR3位

伊藤美誠(25)=スターツ= WR24位

長崎美柚(24)=木下グループ= WR18位

面手凛(18)=日本生命= WR84位