中国の若者に広がる「性不振」、消費低迷と関係構築コストの重荷が背景か-海外メディア

写真拡大

2026年9月19日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、中国の若い世代で性行動や恋愛への関心が薄れ、背景に消費低迷や関係構築のコスト負担があると報じた。

記事は鳳凰網の報道として、北京大学と復旦大学による「中国人私生活クオリティー調査」で、若い世代の性活動度の低下やセックスレス関係の多さが示されたほか、首都経済貿易大学が22年に大学生3万2282人を調査した結果で交際経験のない人が46.14%に達したほか、交際経験者でも性交渉経験が6分の1未満にとどまったと紹介した。

その上で、若者の間では厳しい就職活動や面接、解雇への不安、節約志向から恋愛に向ける余力が乏しい実態があると指摘。環球時報の胡錫進(フー・シージン)元編集長が25年に、若者の低欲望化は消費減退につながるため、正常な性の繁栄を促す寛容な環境が必要だと主張したことに触れた。

また、中国のSNS上では「関係コストすら負担できない」「コンドームの売上縮小」といったキーワードが話題になっていると指摘。日常生活から受ける圧力の中で人間関係にかかる精神的・経済的コストが重荷となり、ゲームやペット、動画などの代替手段を選ぶ若者が増えているとした。

記事はさらに、1990年代から中国の性愛や文化史を研究してきた香港大学の呉存存(ウー・ツンツン)教授が、中国では性が結婚や住宅購入といった固定的な関係と結び付けられやすく、若者がその重荷を恐れている可能性があると分析し、一概に低欲望社会と断定できないとの見方を示したことを紹介した。

このほか、米誌アトランティックが報じた米国の青少年の性交渉経験率の急減や、日本の作家・牛窪恵氏の著書「恋愛しない若者たち」にみる80年代から2015年にかけての未婚男女の交際率の低下を引き合いに出し、生活環境の変化に伴う同様の傾向が中国の若者にも表れていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)