スポニチ

写真拡大

 俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は20日、第36話「姫若子(ひめわこ)と鬼若子(おにわこ)」が放送され、羽柴秀長を総大将とした「四国攻め」(天正13年・1585年)が描かれた。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。

 第36回は、羽柴秀吉(池松壮亮)は織田信雄(山脇辰哉)と和睦し、徳川家康(松下洸平)との戦はいったん収束。しかし、悲願の四国一統へ長宗我部元親(磯部寛之)が反旗を翻した。秀吉は、四国攻めの総大将に羽柴秀長(仲野太賀)を指名。秀長は兄の力を世に誇示しようと、天然の要害・四国に対して大規模作戦を実行。その頃、秀吉は“ある重要な目的”のため京を訪れる…という展開。

 元親は阿波・白地城に籠城。秀長は谷忠澄(堀部圭亮)を通じて元親に美しい小袖を届け、説得を試みた。忠澄は「殿を説き伏せることができるがは、あの時の殿しかおらぬと。あれが真の長宗我部元親ながじゃと」。第25回(6月28日)の「京都御馬揃え」(天正9年・1581年)の際、女物の装束をまとう元親と小一郎が再会したのが布石だった。元親は小袖を手に取り、涙した。

 元親は秀長のいる阿波・一宮城へ。

 元親「わしにとって四国一統は、苦しい夢であった。戦に明け暮れ、いつの間にか人を殺めることにも、なんちゃあ感じんなった。わしは、そんな己が恐ろしゅうて。じゃき、こうして美しいもんに身を包み、心の中に潜む醜き鬼を、封じてきたがでございます。この姿を、真のわしじゃと言うてくださった貴殿の言葉は、

わしにとって救いでございました」

 秀長「もしも違う出会いであったなら、わしらは友になれていたかもしれぬな」

 元親「なんでそこまでわしのことを」

 秀長「好きじゃき」

 2人は笑い合う。

 元親「まだ、遅うあるまい。今この時より、そうなればええがじゃ!この元親、これよりは上様の臣下となり、天下一統の夢を、お手伝いをいたしまする」

 長宗我部元親の幼少期の外見は色白・細面、性格もおとなしく「姫若子」と揶揄されたという。しかし、数え年23歳で迎えた遅めの初陣「長浜の戦い」(永禄3年・1560年)で勇猛果敢な「鬼若子」に変貌して称賛されたといい、今回はこの逸話をアレンジした。

 ドラマ初出演ながらも元親役を好演し、異例の起用に応えて話題を集めてきたのが、ロックバンド[Alexandros]のベース担当・磯部寛之。この夜も、SNS上には「長宗我部元親劇場。ドロス磯部寛之さん、これで演技経験なしなの?」「初演技とは思えぬ好演と存在感に引き込まれました」「登場の度に“本業はベーシストなんだよね?”と毎回確認しちゃう。今回も演技が素晴らしく確認してしまった」などと熱演に驚きや称賛の声が相次ぎ、反響を呼んだ。

 次回は27日、第37話「秀長の国」。新章・第9章「大和郡山編」の幕が上がる。