「かおり」を手にする長澤さん(東京都小平市で)

写真拡大

 【東京むさし】小平市の梨農家、長澤佐利さん(68)は、生産量の少なさから幻の梨といわれる「かおり」の栽培に力を入れている。安定した栽培が難しい「かおり」は、芳醇(ほうじゅん)な香りと大玉の果実が特徴。庭先販売をメインに、「かおり」ならではの香りや食味を消費者に直接届ける。

 長澤さんの家は60年以上前から梨を栽培する。長澤さんも梨作りに携わり42年になる。「かおり」を作り始めたのは約30年前。苗木を譲り受け、市内でいち早く栽培を始めた。

 約20アールの園地で「かおり」を含め、「幸水」「豊水」「新高」を主力に約10品種を栽培。木は平棚で仕立て、枝を横に広げながら樹形を整えている。

 長澤さんは、市の果実品評会の梨部門で3年連続で賞を受賞するなど、品質へのこだわりは、品評会でも実証済みだ。「かおり」の収量は約700キロ。長澤さんは「かおりは作るのに手がかかるが、毎年楽しみにしてくれる人がいる。その時の気候に合わせたやり方で育て、多くの人に届けたい」と話す。

 ※地方版掲載記事を電子版限定で全国公開しました。