【特集】いまだ進化中!? 筋肉ムキムキ 挑戦続ける77歳の女性 週5日でジム通い…今も鍛える理由とは?【長野】
77歳になった今も週5日でジムに通い、体を鍛える女性がいます。その筋肉は今も進化中。年齢を重ねても、挑戦し続ける理由とは…。
ボディビル競技の一つ、健康的な筋肉美と女性らしい美しさを競うビキニフィットネス。過度な筋肉量ではなく、引き締まった体のラインやポージング、さらにメイクや表現力などが評価されます。
櫻井藤子さん
「先にヒップアクション入れて、左に乗って合わせて、そうそう」
動かすたびに際立つ肩や背中の筋肉。男性たちに交じってトレーニングに励むのは、77歳の櫻井藤子さんです。長野県上田市のトレーニングジムに週5日通い、負荷210キロのマシンも、軽々と動かします。
櫻井藤子さん
「継続は力なり」
普段は、自宅兼サロンで客を迎える美容師。その傍ら、長年打ち込んできたのが筋力トレーニングです。
櫻井藤子さん
「この写真は58歳の時です。今は女子フィジークって言われていますけど、この当時はいわゆるボディビルダー。ボディビルで優勝した時の写真です」
櫻井さんは、72歳まで現役で活動した元ボディビルダーです。水泳をきっかけに53歳で筋トレを始め、大会デビューしたのは、56歳の時でした。
櫻井藤子さん
「ほっそいですよ。それこそ初大会。ただ楽しくて」
もともと前のめりな性格だという櫻井さん。これまで車やバイク、社交ダンスなど、興味を持ったことには次々と挑戦してきました。そんな櫻井さんが、とりわけ夢中になったのがボディビルでした。
櫻井藤子さん
「(当時)私が一番最高年齢だったんですよ。皆さんプログラムに名前、年齢書いてあって、どんなおばさんが出てくるんだろうって多分思ってたんでしょうけど、その時にポイッと出た瞬間に会場どよめいていただいて。その快感。楽しくって、これはもっと上に行きたいなと」
72歳で現役を引退するまでに、県大会で5度の優勝を果たすなど、数々の実績を残してきました。
68歳の時には、東京で開かれた全国大会で、当時、女子の国内最高齢選手としてデモンストレーションを披露。競技界のレジェンドとして、広く知られる存在でした。
そして引退後は、県の強化委員として後進の育成に力を注ぎ、100人を超える教え子を育ててきました。今は、現役時代のストイックな生活から離れ、愛犬のゆずちゃんに癒やされたり、夫の手料理を楽しんだりと、穏やかな毎日を過ごしています。
一方で、競技人生の原点ともいえる筋力トレーニングは、今も欠かしません。
櫻井藤子さん
「160ポンド(約72キロ)いきます。重いです。でも、最高260(約118キロ)いったことがある」
その重さを少しだけ体感しようと、普段ほとんど運動をしない40代の女性ディレクターが約2キロの重りに挑戦すると…。
藤井明菜ディレクター
「上がらなくはないんですけど、これを何セットもは無理です」
もちろん、このジムに通う会員の中では最高齢。トレーニングで肩を並べるのは、ほとんどが年下の利用者です。
ジムの利用者(26)
「若いの一言。すごいと思う。挑戦に年齢は関係ないなというのを感じさせてくれる」
櫻井藤子さん
「美を意識した大会の指導をしているから、自分が老いぼれてしわしわのままだと、先頭を切って立てなくなる。だから、多少はあの年になってもそう(美しく)いられるんだというために」
現役を退いた今も鍛錬を続ける櫻井さん。その理由は、後輩たちの成長のためです。レッスンでは現役選手と同じ12センチのヒールを履き、自ら手本を示します。指導を受ける加藤千春さんは、ダイエットをきっかけに筋力トレーニングを始め、47歳で大会デビュー。去年の県大会では、ビキニフィットネスなど2部門で優勝しました。
櫻井藤子さん指導
「先にヒップアクション入れて、左に乗って合わせて…そうそう。片手に変えてから、ヒップアクションが薄くなっちゃったから。千春さんのいいところは誰にもできないヒップアクション、そうそう」
櫻井藤子さん
「この選手のいいところを本当に引き出してあげたい。いい位置に上げたいという気持ちで指導している」
長野市 加藤千春さん
「(先生は)よく研究されていて、この競技について。コスチュームから体づくりから、全て知識を生徒に教えてくださるので、応えなきゃという気持ちにもなるし、かなり感謝しています」
櫻井藤子さん
「今は、考えてみればプロデュースする方が好きかもしれない。つくり上げていく。頼られているうちは縁の下の力持ちでいたいなと思います」
いくつになっても輝き続けるその背中。受け継がれた思いは、次の世代へとつながっています。

