フライブルクで2年目を迎えた鈴木。(C)Getty Images

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 ブンデスリーガはまだ第3節を終えたばかりだ。首位に立っているとはいえ、優勝やチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ出場権争いについて語るのは、もちろん時期尚早だろう。ただ、そうした順位にいても不思議ではないほど、今季のフライブルクはチームとして高いパフォーマンスを安定して発揮している。

 新加入の日本代表FW後藤啓介も、フライブルクの好調について次のように話していた。

「やっていること自体は、たぶん特に去年から変わっているわけではないと思います。選手の意識というか、『勝っているから、よりできている』という部分はあると思いますけど、そのベースのライン、基準がしっかり高くできているので、それが試合の結果として出続けているのかなと思います」

 その高い基準のなかで、日本代表MF鈴木唯人の存在感が際立っている。

 中盤センターで、ダブルボランチのマキシミリアン・エッゲシュタイン、ヤニック・エンゲルハルトのサポートを受けながら、巧みにパスを引き出す。そして、相手守備が対応しづらい場所へボールを運んでいく。相手が食いついてくれば空いたスペースへパスを送り、パスを警戒して距離を取れば、自らドリブルで仕掛ける。

 つまり、相手の出方を見ながら攻撃の最適解を選択する存在だ。

 CFイゴール・マタノビッチ、右ハーフのニクラス・ベステ、左ハーフのダニー・シェルハントが、それぞれの持ち味を発揮できているのも鈴木の存在が大きい。
 
 フライブルクの強みは、選手同士がプレーのイメージを共有していることにある。いつ、どこでボールを預けるのか。いつ、どこへ動けば、どんなパスが出てくるのか。鈴木がサイドへ流れてスペースを作れば、誰かがそれを察知して中へ入る。逆に中央で前を向けば、周囲が次の動きを作る。どこからでも危険な攻撃に発展させられるのは、この共有があるからだ。

 ボルシアMG戦でも、その関係性は随所に表れていた。パスを引き出して相手を引きつけ、スペースに飛び込んできた味方にボールを預けたり、ゴール前へ走り込む仲間へ次々に好パスを通していく。

 息の合ったプレーを見せるマタノビッチとの細かいパス交換から抜け出したりと、攻撃の起点からフィニッシュゾーンまで顔を出してみせる。多彩なプレーで攻撃陣を牽引しているだけではなく、ルーズボールを鋭い競り合いで収めるなど、フィジカル面でも強さを見せているのも印象的だ。

 首位に立っているとはいえ、本人はいたって冷静だ。