ドジャース西地区5連覇に29球団から怨嗟の声 「カネもアタマもあってズルまでしてりゃ勝って当然」
ナ・リーグ西地区優勝までのマジックを「1」としていたドジャースは日本時間18日、敵地シンシナティでのレッズ戦に8-2で勝ち、5連覇を達成した。2013年以降の14年間で13度目の制覇である。
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「どんなチームでも1年だけ勝つことはできる。それを毎年、期待されながら続けていることがこの組織全体を示している」
15日にレッズを下してメジャー最長タイ記録となる14年連続のポストシーズン進出を決めた直後、ロバーツ監督はこう言って胸を張った。
確かにフロントも現場も、勝つために必要なことはすべてやっているようにみえる。毎年のように優れた選手を補強するだけではない。3A以下のマイナー組織も優れていて、雨後のタケノコのごとく生え抜きの若手が出てくる。選手のハンドリングもうまい。
「勝ち続ける文化を維持するのは難しいが、(ワールドシリーズを制覇した)24年や25年と同じくらい我々はハングリーだ」とはロバーツ監督。首脳陣は選手がモチベーションを保つような手綱さばきをしている上、「選手は当たり前のプレーを当たり前にこなすことを徹底されている。24年のワールドシリーズでは勝負どころのエラーで自滅したヤンキースとの野球の質の差が浮き彫りになりました」とはベテランの特派員だ。
優れた選手を揃え、勝つ野球をやるために必要な「カネ」と「アタマ」がドジャースにはある。
昨年の選手総年俸は30球団トップの約659億円。1000億円超契約の大谷翔平(32)をはじめ契約金の後払いを連発しながらメジャーでトップクラスの選手をかき集めることができるのは、世界的な総合金融サービス企業のCEOを務めるウォルター・オーナーの豊富な資金力があるからこそだ。
編成をつかさどるフロントも優秀だ。トップのフリードマン編成本部長はウォール街出身。レイズの編成責任者として2008年には8年連続で負け越していたチームをリーグ優勝、ワールドシリーズ進出に導き、最優秀エグゼクティブ賞を獲得。カネなし球団のレイズを強豪にした実績を買われ、14年10月にドジャースにヘッドハンティングされた人物だ。
大谷がドジャースとの10年契約の中に、ウォルター・オーナーかフリードマン編成本部長が退団した場合にFAになる権利を盛り込んだのは、彼らがカネとアタマの中核だからでもある。
ドジャースのせいでメジャー球団と日本のプロ球団の業務提携がすべて解消
カネとアタマは、いわば企業努力。それだけならケチの付けようがないはずだが、他の29球団がやり玉に挙げているのは主に選手を獲得する際の手法だ。米メディア関係者がこう言った。
「大谷がまだ、日本ハムでプレーしていたときの話です。東京ドームで行われた侍ジャパンの強化試合で当時、ドジャースの主力だったエイドリアン・ゴンザレスが大谷にドジャースのグッズ入りのバッグを渡してタンパリング疑惑が持ち上がった。球団ではなく、あくまでもひとりの選手の個人的なプレゼントというのがドジャースの理屈でしたが、さすがに非難ごうごう。それ以降、日本ハムのアリゾナキャンプに、メジャー球団が立ち入り禁止になったこともあった。佐々木朗希(24)がロッテでプレーしていたときは、ドジャースのタンパリング疑惑が原因でメジャー球団と日本のプロ球団の業務提携がすべて解消された。日本人選手の情報網として日本のプロ球団を利用していたメジャー球団は打撃を受けた。ドジャースはルール違反スレスレというか、あくどいことまでやるうえ、そのシワ寄せを食う他の29球団は怒り心頭なのです」
日本のプロ野球選手に飽き足らず、今年はアマチュアの織田翔希(横浜高3年)にまで触手を伸ばしているらしいということが火に油を注いでいる。織田は先のU18日本代表のエースで、昨17日、プロ志望届を提出した今年のドラフト最大の目玉選手だ。
「ドジャースはフロント幹部と懇意にしている広告代理店関係者まで使って織田サイドに食い込んでいます。5億円以上の契約金に加えて通訳まで用意しているというウワサまである。高野連や大学野球連盟に所属する野球部員は、プロ志望届を出すまで国内外を問わずプロ球団と接触できないルールがあり、他のメジャー球団の多くはこの日本のルールを尊重しているのですが、ドジャースはお構いなし。大リーグ機構も日本のプロ野球界とは協定を結んでルールがあるものの、アマ選手に関しては基本的に自由競争という認識とか。それもあって特に日本のルールを順守しているメジャー球団は堪忍袋の緒が切れる寸前だといいます」(同)
「カネもアタマもあって、なおかつズルまでしてれば勝って当然」という怨嗟の声が、他の29球団からは上がっている──。
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ところでドジャースといえば、阪神・佐藤輝明の移籍がウサワされていたが、立ち消えになりそうな雲行きだ。いったいなぜか。●関連記事 【もっと読む】阪神・佐藤輝明のドジャース入りに暗雲か? 大谷翔平が思わぬ“遠因”になる可能性 では、それらについて詳しく報じている。
