独自ワイン、頭角現す 無農薬・無肥料ブドウ栽培 杜氏の技生かし一貫経営 埼玉県小川町・福島有造さん
群馬県出身の福島さんは「納得できるものを自分で作りたい」と、有機農業が盛んな同町に移住。2011年から耕作放棄地を開墾し、約30アールに約150本のブドウを植えた。
枝は摘芯(てきしん)せず、脇芽を切除して先端を伸ばす栽培方法に変更。福島さんは「ブドウ本来の成長力を生かし、樹勢を強くすることで味を高める」と話す。
17年に同町が「有機の里小川ワイン特区」に認定され、19年にワイン醸造所が完成。町内で栽培から醸造まで全ての工程をまかなう正真正銘の「小川町ワイン」が誕生した。
町内の日本酒蔵で杜氏(とうじ)も務めていた福島さん。酒造りで培った技術をワインの醸造に生かし、酸化防止剤に頼らない衛生管理を徹底する。
自然派ワインに厳しい日本ワインコンクールで入賞した福島さんは「需要は少しずつ広がっているが、認知度を高めることが課題。今後は直営店を増やすなど、店舗展開にも力を入れていきたい」と意気込む。
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