「観光」の話題です。

こちらは去年1年間に県内を訪れた観光客の延べ数です。

約3163万人で、前の年より4%増えました。

このうち、宿泊客の延べ数は約771万人。前の年より3%増えていて5年連続の増加となりました。

観光客が県内で使った金額を示す「観光消費額」も新型コロナウイルスの影響で激減した5年ほど前から徐々に回復し、約5045億円で過去最高額を更新しました。

増加の要因とされているのが、「ながさきピース文化祭」や「ポケモンGO」、「金曜ロードショーとジブリ展」など人気イベントです。

そのほか、韓国との定期航路の増便、国際クルーズ客船の寄港増加などで、外国人観光客の数も押し上げたと県は分析しています。

一方で、データからは地域の課題も見えてきました。

特に、佐世保市では観光客が4.2%増えたものの、宿泊客は2.5%減っていて、観光スポットの立ち寄りにとどまらせず、いかに滞在時間を延ばして観光消費額を伸ばしていくかが問われています。

こうした中、17日に西九州エリアを長期滞在型観光地としてブランド化する一般社団法人「肥前」の設立が発表されました。

観光の司令塔として、地域全体の観光消費額の引き上げを目指すとしています。

(宮島 佐世保市長)

「周辺地域と連携して面として価値を高めていこうと、行政の枠組みを超えた『肥前』の挑戦が始まった」

佐世保市の宮島市長やハウステンボスの髙村 耕太郎社長らが設立したのは、佐世保市や周辺自治体での長期滞在型の観光を推進する一般社団法人『肥前』です。

かつて、長崎の本土と佐賀を「肥前国」と呼んでいたことにちなんで名付けられ、県北の10の市町や周辺自治体、佐賀の一部の地域を含めたエリアで連携し、地域のブランド化を図ります。

理事長には、広告代理店で会長職などを務めた江粼 信友氏が就任しました。

(一般社団法人 肥前 江粼 信友理事長)

「「肥前」は人の内面に訴えかけてくる力がある。一人でも多くの人に知ってもらって感じてもらいたい。「肥前」という素晴らしいエリアを世界にどう知らせていくか、ワクワクしている」

『肥前』エリアの去年の宿泊者数はのべ540万人ですが、1泊のみの旅行者が約半数を占めています。

今後、潜伏キリシタンの歴史や焼き物の文化など豊富な観光資源を生かして、長期滞在型の観光地を目指すとしています。

(一般社団法人 肥前 江粼 信友理事長)

「歴史と文化、深み、「肥前」の面白さ、いろんな人の思いを一つにする、同じ方向に我々の思いを伝えて挑戦を続けていきたい」

『肥前』は今年度中にエリアの市場調査や戦略を練るなどし、観光客の誘致を推進していくということです。