第3のビールを「ビールに格上げ」 価格どうなる? 10月に酒税法改正 福岡のスーパーでは
低価格で飲み応えのある、いわゆる「第3のビール」を、ビールに格上げする動きが広がっています。背景にあるのは、10月1日の酒税改正です。メーカーの戦略や消費者の選択はどう変わるのでしょうか。
まだまだ蒸し暑さが残る9月、つい飲みたくなるのがビールです。
福岡市で17日に行われたのは、サントリーのブランド説明会。
■八木菜月アナウンサー
「『金麦はビールへ。』とグラスに書かれてあります。これまで第3のビールだった金麦が、ビールにリニューアルします。」
「金麦」はこれまで、原料に含まれる麦芽の比率が50パーセント未満の発泡酒に麦由来の蒸留酒を加えた、いわゆる「第3のビール」に分類されていました。
10月からは麦芽の比率を50パーセント以上に引き上げ、ビールへ格上げします。
■サントリー九州営業本部・中井信介 本部長
「今回、金麦をビール化することで、日常的に手に取りやすい価格でありながら、ビールならではのおいしさや満足感を気軽に楽しめる、デイリービール市場を創造していきます。」
ビール化するのに、なぜ手に取りやすい価格なのか。
その背景にあるのが、10月1日に予定されている酒税法の改正です。
ビール系の飲料はもともと、麦芽の比率や製法によって税率が異なります。
現在の酒税は350ミリリットルあたり、ビールはおよそ63円。一方、発泡酒と「第3のビール」はおよそ47円です。
それが10月1日から一本化されるため、発泡酒と「第3のビール」は増税、ビールは減税となり、店頭での価格差は縮まる見込みです。
酒税法改正は、細かく分かれた税率をシンプルで分かりやすくするためだといいます。
福岡市東区のスーパーでは。
■八木アナウンサー
「ありました。『10月より新ジャンル・発泡酒の酒税が上がります』と書かれたポップが、ずらっと並んでいます。あちらには壁にまで。天井にも。さらに、山積みになった商品が売られています。」
店では、発泡酒や「第3のビール」の販売数量が、去年に比べ1.2倍に増えているといいます。
■ミスターマックス土井店・南光祐さん
「最近では、2、3ケースまとめて購入する人が多いです。駆け込みで来られているお客様が多い印象です。」
こちらの女性は普段、「第3のビール」を飲んでいるということですが。
■買い物客
「第3のビールは安いのが当たり前だったので、ちょっとショックですね、上がるのは。あまり変わらないのであれば、ビールを買おうかなと思ったりもしますが。」
こうした需要を見越して、キリンやサッポロなども「第3のビール」のうち主力商品の「ビール化」を決定しています。
酒税の一本化で、各メーカーの「ビール競争」が熱を帯びています。
