四国電力送配電株式会社(公式Xより)

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 9月9日、徳島県上勝町の鉄塔から転落し、わずか19歳という若さでこの世を去ることになった四国電力送配電株式会社に勤めていた男性社員。

【写真】会社が公表した文書に批判「心の殺人です」違和感募った2文字

 あまりに早い死を遂げてしまったのは、松岡一輝さん。松岡さんは4月に入社した新入社員で、8月に現場配属されたばかりだったが、今回の不幸はそのわずか1か月後のことだった。

遺書に記された家族愛と内部事情

 15日には遺書を残していったことがわかり、内容も公開された。最期の間際に何を書き残すか。そこに記されていたのは“家族愛”だったという。

「遺書は“これを見てるってことは俺はもう死んでるってことだね。割と短い人生だったな~。”という言葉から始まり、“でも良い家族に恵まれて幸せだったよ。また来世でも母さんと父さんの子供で兄ちゃんの弟で婆ちゃんの孫でありたいな。俺がおらんくなっても家族で仲良くしてね。”など、松岡さんの家族にとっては、直視できないほどの愛に溢れた文章が綴られていました」(全国紙社会部記者、以下同)

 この文面から、松岡さんがどのような人物像だったのかは想像に難くないが、家族への想いを綴ったあとは、言葉にならなかった悲痛な叫びが記されていたという。

「会社の先輩社員や上司を名指しで挙げたうえで、『仕事できない』や『頭悪い』、『死んどけ』など、強い言葉で叱責されていたことを明かしていました。飲み会の場では、未成年のためお酒が飲めないことの代わりに、アレルギーを持つ食べ物を無理やり食べさせられたこともあったとしていました」

 遺書の末尾には、

「こんな親不孝者で本当にごめん。早く死んでごめん心が弱くてごめん。相談できなくてごめん。一人で抱え込んでごめん。」

「改めて二人の子供に生まれて良かった。俺を生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。弱かった俺を許してください。ごめんね。」

 と、最期まで家族を想っていたことが伝わる内容だったことが明らかになっている。

 家族想いの19歳の青年の命がなぜ奪われてしまったのか。遺書に記されていたパハラ疑惑について、同社は第三者委員会を立ち上げ、調査を進めている。

会社が公表した2文字に違和感

 松岡さんが亡くなった9月9日には、同社公式サイトで『送電鉄塔の巡視点検中における当社従業員の死亡事故の発生について』と題した文書を公表。

 そこには《当社は、今後、関係機関の調査に全面的に協力するとともに、事故の発生原因を徹底的に究明し、二度とこのような災害が発生しないよう、再発防止に努めてまいります。》と説明していたが、この文書の『事故』や『災害』という表現について、違和感を覚えた人が多く、ネット上では、

《なんで事故扱いしてるん?》
《災害というか、犯罪が起きているみたいだが。しっかり調査をやってよ。》
《貴社ホームページにて『二度とこのような災害が発生しないよう、再発防止に努めてまいります』災害ではないでしょう?心の殺人です。》

 などの意見が寄せられていた。

「松岡さんが亡くなったことを公表したのが、9月9日。遺書が見つかったのが9月15日なので、文書を公表した時点では、会社側は『事故』という認識だったのかもしれませんね。

 ご遺族は、“当たり前だった一日が、この一瞬で亡くなった”や“今まで聞けていた声が聞けない”とやるせない悲しみを吐露していました。松岡さんは会社から内定をもらった際には、大いに喜び、会社のCMが流れたときには“おれの会社”と誇らしげに話していたそうです。

 入社からわずか半年も経過しない間に、松岡さんにどのような心境の変化があったのか。会社側には徹底した調査と、公表が求められることでしょう」(前出・全国紙社会部記者)

 18日までには、第三者委員会による調査の中間報告が行われる予定の本件。松岡さんの身に何が起こっていたのか。わが子を亡くしたご遺族への説明責任が果たされることを願うばかりだ。

松岡一輝さんが家族にあてた遺書

これを見てるってことは俺はもう死んでるってことだね。割と短い人生だったな~。

でも良い家族に恵まれて幸せだったよ。また来世でも母さんと父さんの子供で兄ちゃんの弟で婆ちゃんの孫でありたいな。

俺がおらんくなっても家族で仲良くしてね。ゆきち(兄の愛称)は美容院とおしゃれをしなさい!とまあ前置きはこんなもんにしとこか。

会社からは鉄塔からの墜落って言われてるかな。本当は自分から落ちていった自殺の可能性もあるのにね。もし、俺が自殺なら、その原因があるってことだね。実は誰にも話してなかったんだけどけっこうひどいことされてたんだよね。

●●っていう●●からは「仕事できない」、「頭悪い」「死んどけ」とか言われてたんだよね。

なかなか心に来るよねこんな心無い言葉、それを聞き逃す周りの人も助けない人も最悪だったな。

●●言い方強かったな。「そんなとこで突っ立ってるな」とか何の指示もなく言われたり、自分の望み通りの答えが出るまで問答してくるのもしんどかったな。

飲みの時も未成年で酒が飲めないかわりに食えって言われてアレルギーなのにほぼ強制的に食わされたときは舌はかゆいし吐きそうで心身ともに死にそうだった。

思い返せば八月三日までが幸せで楽しかったな。今更だけど選択を間違えたな。

後悔はいくらだってあったさ。旅行ももっとしたかったし、恋もしかったし、家庭も持ちたかったし、もっと遊びたかったし、みんなとたくさん話したかった。

でも、それを投げ出せるぐらい俺は疲弊… ※この後の文字は不明

こんな親不孝者で本当にごめん。早く死んでごめん心が弱くてごめん。相談できなくてごめん。一人で抱え込んでごめん。

会社からしたら大事(おおごと)にはしたくないだろうと思うけど俺みたいな人を増やさない為にがんばって欲しい。

改めて二人の子供に生まれて良かった。俺を生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。弱かった俺を許してください。ごめんね。

松岡 一輝

(追記)色々金くれると思うけん駐車場の広い家でも買ってや~、あと仏壇は、絶対買わんといてな。遺灰は、海でよろしく。

※●●は人物名

週刊女性PRIME