巨人・田中将大が明かすシーズン終盤戦の極意と奪首への鍵 首位・阪神と0・5差
巨人の田中将大投手(37)が16日、しびれる優勝争いでの重圧を力に変え、ベストパフォーマンスを発揮することを誓った。首位・阪神と0・5ゲーム差で追い、負けられない戦いが続く中、19日の中日戦(東京D)に先発する。日米での大舞台を数多く踏んできた右腕は、ヒリつくような試合でこそ平常心でプレーできるかが勝負を分けると強調。「いい緊張感、いい力みに変えられるようにコントロールしていって自分らしくいることが大事」と経験則を語った。
しびれる戦いが続く中で田中将は、沸々と燃える気持ちを抑えていた。首位・阪神と0・5ゲーム差をキープしたまま、18日から中日、ヤクルトを相手に本拠で3連戦に臨む。日米通算204勝を目指して19日の中日戦で先発する背番号11。楽天時代は13年に日本一。ヤンキースでも14年から20年までの7年間で5度、ポストシーズンに進出。重圧のかかる舞台を豊富に経験してきた男が“鉄則”を口にした。
「こういうシチュエーションで投げることは自然と力が入るところはありますけど、力が入る、プレッシャーを感じる、それがすべて悪い方向にいくのは良くない。いい緊張感、いい力みに変えられるようにコントロールしていって、自分らしくいることが大事だと思います」
12日の阪神戦で勝利し、0・5差に接近。だが、いずれも勝てば奪首という可能性があった13日からのDeNA3連戦は痛恨の3連敗。いずれも先発陣が序盤に打ち込まれて5回持たずに早期降板している。自身も1軍での前回登板となった5日の広島戦(マツダ)で3回3失点で降板し、球団初の10投手の継投へとつながった。「明確に先発投手が早いイニングで降りてしまっているところ」と、いい流れで戦えていない理由を分析。「自分たちはリリーフも非常に強みですし、先発投手としてはしっかりとそこにいい展開でつないでいけることが一番」と改めて役割を再確認した。
修正に余念はない。12日のファーム・リーグ、ハヤテ戦で2回無失点。この日はG球場のブルペンで投球練習を行うなどして調整した。18日の中日戦に先発する井上から受け継いだバトンを、20日のヤクルト戦に登板する小笠原へ白星を添えて渡す。その一心で確認に努めた。
重圧がかかって当たり前のことを当たり前にこなすことすら難しくなる精神状況の中で、どうあるべきか。酸いも甘いも知る右腕の言葉は、投手のみならずチーム全体への言葉だ。
「結局は今までやってきたこと、やるべきことをいかにゲームの中で今まで通りのことができるかどうか。いつも通りでいるのが難しい中で、そういう時こそ自分のいいバランスで居続けることが大事。常にそこは意識してやっています」
負けられない大一番でこそ、それぞれが自分本来の力を出し切る。(水上 智恵)
