【ボクシング】坪井智也、王座決定戦へ決意「圧倒して勝ちたい」…9・27世界戦へ那須川天心&松本流星と帝拳勢「3人でチャンピオンに」
◆プロボクシング ▽WBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・坪井智也-同級2位リカルド・マラジカ ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真-同級1位・那須川天心 ▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 同級1位・西田凌佑-同級2位サム・グッドマン ▽WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 同級1位・松本流星-同級2位ラッセル・アコスタ(9月27日、トヨタアリーナ東京)
日本人初のアマチュアボクシング世界選手権金メダリストでWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也が16日、東京・新宿区の帝拳ジムで同級2位リカルド・マラジカとの王座決定戦へ向けた練習を公開した。日本男子史上最速に並ぶ5戦目での世界王座獲得へ「圧倒して勝ちたい」と圧勝を宣言し、4団体統一への野望にも言及。同興行で世界戦に挑む那須川天心、松本流星との帝拳勢3人で「帝拳の日」にすることを誓った。
世界初挑戦の坪井が圧勝を誓った。「何が何でも勝つというのが一番にあるが、圧倒して勝ちたい。相手に何もさせず、完封したい」。世界戦は唯一無二の“坪井スタイル”の完成形を披露する舞台だ。「他の選手がやっていないようなボクシングをやっているつもり。『こんなボクシングもあるんだな』というのを感じてもらえたら」と自信をみなぎらせた。
公開練習では、細かく刻んだステップワークから、田中繊大トレーナーのミットに多彩な高速連打を叩き込んだ。「まずは前の手の差し合いで圧倒的に勝つ。そこから徐々に崩していきたい」。アマで世界の頂点に立った技巧をベースに、「やっと体に(パワーを)乗せられるようになった。相手を怖がらせるという部分で引き出しとして残しておきたい」とプロ仕様の強打にも磨きをかけた。王座獲得の最速タイ記録(5戦目)への挑戦も「全くモチベーションはない」という。「ベルトへの執着というより、圧倒的に勝つということに執着している。そっちがメインです。記録とかベルトにはあまり興味ない」と淡々と言ってのけた。
同興行では坪井、天心、松本の帝拳勢3人が世界戦に臨む。「流星と僕でしっかり勝って、メインの那須川天心君にしっかりバトンを渡せたら。帝拳祭りじゃないが、3人でチャンピオンになって帝拳の日にしたい」と目を輝かせた。
王座獲得の先に、さらに大きな景色が広がる。7月に寺地拳四朗(34)=BMB=がWBO同級王座を獲得し、世界3階級制覇を達成した。坪井は「どのみち4団体統一したいので、いずれやることになるんでしょうけど」と統一戦の選択肢を見据えた。その上で「先のことを言ってもしょうがないので、次勝つことに専念します」。まずは足元の一戦。圧倒的な勝利が、4団体統一への序章となる。(勝田 成紀)
〇…12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太氏(40)が公開練習に訪れ、ジムの後輩の坪井に「完封しないとダメでしょう。普通に世界王者になるだけでは求められていることじゃないと、本人も分かっていると思う」と圧倒的なパフォーマンスを期待した。日本ボクシング界でアマ、プロともに世界の頂点に立ったのは、村田氏ただ一人。坪井は史上2人目の偉業に挑む。
