「金麦」をビール化 「デイリービール市場」創造へ サントリー
サントリーは、酒税改正に合わせて「金麦」ブランドを発泡酒からビールへ移行し、「デイリービール市場」の創造・活性化を目指す。
3日に大阪市内で開催された「金麦」ブランド説明会では、酒税改正によるビール類市場の縮小懸念を踏まえ、ビール化する「金麦」「金麦〈糖質75%オフ〉」と、新製品「金麦〈豊潤〉」の開発内容や販売施策を説明した。
酒税改正では、ビールが減税となる一方、新ジャンルを含む発泡酒が増税となり、ビール類の酒税が一本化される。鈴江健一常務執行役員近畿営業本部長は、「前回の2023年改正時にビール類全体の約4%相当の市場減少が生じた」とし、対策を講じなければ今回も市場縮小が続く可能性を指摘。手頃な価格と味わいを両立した「金麦」をビール化し、350㎖・6缶パックの税抜価格を約880円と想定することで、日常的に楽しめる「デイリービール」という新たな需要を創出する考えを示した。
醸造面では、麦芽比率を50%以上に引き上げ、ビールとしての麦のうまみを強化。従来使用していた小麦スピリッツが使えなくなる中、仕込みや発酵条件を見直し、飲みごたえを強化しながら、「金麦」らしいすっきりとした後味の両立を図った。新たに加える「豊潤」にはダイヤモンド麦芽、ダブルデコクション製法、銅炊き仕込みを採用する。
10月6日の発売からビール化を明確に訴求するパッケージで展開し、関西では主要駅や交通広告を出稿し、近隣企業や得意先企業向け体験会などを実施する。流通からは味わいへの評価に加え、市場創造に向けた大規模な販促への期待も寄せられているという。受注は計画を上回っているとし、強力な店頭展開を目指す。
デイリービール市場は将来的にビール類総市場の約2割規模を想定し、金麦ブランドでは大瓶換算3500万ケースを目標に掲げる。

