元受刑者を雇えますか?再犯者の7割が無職という現実 企業が刑務所を見学
刑務所を出所したあと再び罪を犯した人のうち、およそ7割が無職だったそうです。再犯を防ぐには「仕事」が大きなカギを握ります。出所者の就労を支援しようと、鹿児島刑務所で初めて企業向けのスタディツアーが開かれました。
法務省と鹿児島刑務所が主催したスタディツアーには鹿児島と宮崎の企業33社から40人が参加しました。参加者は、鹿児島刑務所の施設や受刑者が作業する様子などを見学。その後、出所者を雇用した経験のある人も交え不安や課題について意見を交わしました。
「(出所者は)働いている時の就労はすごいです。整理整頓もするし、挨拶もする。人を気遣うこともできるが、再犯につながる、もう1回(刑務所に)帰ってしまう」
(参加者)
「受刑者・出所者はバネ、スプリング。抑えすぎると飛んで跳ねていってしまう。適度に圧力をかけて、生活指導を上手にやっていく、フォローしていかないと続かない」
鹿児島刑務所には現在、約300人の受刑者が収容されています。覚醒剤取締法違反が全体の4割と最も多く、受刑者が刑務所に入った回数は平均で約5回。再犯者が多い実態がうかがえます。
全国では、刑務所を出所した人の半数近くが再び罪を犯していて、再犯者の約7割が無職でした。出所後に働く場所や住む場所がないことが社会復帰を難しくし、再犯につながる要因のひとつとされています。
(出所者の雇用経験がない企業担当者)
「仮に雇ったとしても長く続くかどうか?モラルも心配」
(出所者の雇用経験がある企業担当者)
「一番、真面目に働いていた方が元暴力団の方だった。そういった方を差別すると再犯につながる」
法務省は今月30日、出所者の住まいの確保に向けた支援も行う予定です。就労と住まいの両面から支援することで、出所者の社会復帰を後押しし、再犯防止につなげたいとしています。

