88分に決勝点を挙げた藤田。同僚と喜びを分かち合った。(C)Getty Images

写真拡大 (全3枚)

 歓喜の舞だ。

 現地9月12日に開催されたドイツ2部リーグ第5節で、藤田譲瑠チマ、安藤智哉、原大智を擁するザンクトパウリが、塩貝健人が所属するヴォルフスブルクとホームで対戦。1-0で接戦を制し、ようやく今季初勝利を掴んだ。2部に降格した昨季から数えて、リーグ戦15試合ぶりの勝利だ。

 値千金の決勝点を挙げたのは、中盤の一角で先発した藤田だ。長らくスコアレスで迎えた88分、ショートカウンターの流れでキレのあるボールタッチを見せた後に、右足を一閃。鋭いシュートを放つと、相手に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。

 地元メディアによれば、3試合ぶりの先発で大仕事をやってのけた24歳は、「本当に嬉しい。この勝利はチーム全体にとって非常に重要なものだ」と喜びを噛みしめた。

 よほど嬉しかったようで、藤田はチームメイトが見守るなか、サポーターの前で韓国の歌手PSYのダンスパフォーマンス、江南スタイルを披露してみせた。
 
 これを受け、韓国メディア『FourFourTwo』は「日本の英雄がドイツで江南スタイルを踊った。劇的弾で15試合ぶりの勝利→セレブレーションが話題」と題した記事を掲載。次のように報じた。

「決勝ゴールを決めたフジタがヒーローとなった。最近までフジタの去就は不透明だった。ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれた彼は、クラブ内最高水準となる約1000万ユーロの市場価値を記録している。夏の移籍市場で新しいチームを探したが、移籍は成立しなかった。そこに不調が重なり、直近2試合は先発から外されていた。

 フジタは長引いていた未勝利の連鎖を断ち切ったのに続き、江南スタイルのセレモニーまで披露した。苦しい時期を過ごしていた日本人MFが、たった1試合でザンクトパウリのファンたちに自身の存在感をしっかりと刻み込んだ」

 降格したザンクトパウリ退団が濃厚と見られていたなか、移籍は実現せず、パリ五輪代表のキャプテンは「悲しかった」「がっかりした」とも口にした。ただ「今は100%ここに集中している」と強調。覚悟はもう決まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】超ノリノリ!江南スタイルを披露する藤田譲瑠チマ