【Bプレミアクラブ展望】茨城ロボッツ「タレント揃いの新布陣…“破壊的躍進”は本物か」
希望に満ちあふれた新チームの色は、まだベールに包まれたままだ。
「今は全員のスキルを生かしながら戦っている最中なので、現時点で自分たちのスタイルを明確に答えることはまだ難しい」
茨城ロボッツの「破壊的躍進」を託されたポール・ヘナレヘッドコーチは明言を避けた。ならば、彼をよく知る人物たちの証言から、その輪郭を浮かび上がらせてみた。
「昨シーズン、彼とはいい時も悪い時も本当に多くの時間を一緒に過ごしました」。長崎ヴェルカでヘナレHCとともにリーグ制覇を成し遂げたスタンリー・ジョンソン(群馬クレインサンダーズ)は言う。
「ヘナレHCはすごく規律があって、競争力があって、いろんなことができるチームをつくる」
同じニュージーランド出身で信州ブレイブウォリアーズの新HCに就任したジャッド・フラベルは、「彼とは選手時代を含め30年以上の付き合いだよ」とうれしそうに笑って太鼓判を押した。
「ヘナレは非常にアグレッシブで、遂行力の高いバスケットをするチームをつくりあげる」
ロスター15名のうち、3シーズンぶりに復帰した福澤晃平を含め半数以上が新加入。“Mr.ロボッツ”こと平尾充庸は、9月27日のホームゲームを最後に現役を退くことが決まった。
クラブの歴史を紡ぎ、新たな基盤づくりには時間を要するかもしれない。それでも、ヘナレHCのもとに集結した選手たちの実力はリーグ屈指。茨城ロボッツが新シーズンにかける覚悟は本物だ。
幾度となく味わった無念を振り払い、「GAME CHANGER」としてリーグの勢力図を塗り替えることができるか。変革の時を迎えた茨城ロボッツの戦いから、一瞬たりとも目が離せない。
◆■キープレーヤー/SG・SF #15 前田怜緒
[写真]=B.LEAGUE
「2031年までに日本一」の早期実現へ向け、Bプレミア元年はヴィック・ロー、吉井裕鷹、ティム・ソアレス、渡邉飛勇などの大型補強に成功した。
豊富なタレントを操るポイントガードは、キャプテンの長谷川暢が一番手と言える。しかし、長谷川に次ぐ司令塔が誰になるかは不透明。この状況に名乗りを挙げるのが、背番号15の前田怜緒だ。
身長191センチで複数のポジションをこなす28歳は、「オフェンスではポイントガードをやったり2番(SG)でプレーしたりと、いろいろな仕事があります」と自身の役割を口にする。
司令塔については「暢さんとはまた違ったガード像を築きあげたい」と話し、「自分ファーストを心がけて、常に攻め気を持ってプレーしたい」と意気込む。
大型ポイントガードとして前田が機能すれば、ロボッツの新布陣はより多彩さを増す。
文=小沼克年
【動画】「やりたいバスケが見えてきている」茨城ロボッツが新体制の練習を公開
