大栄翔をはたき込みで下す大の里(C)共同通信社

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 上位陣安泰──と言っていいものかどうか。

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 13日に初日を迎えた9月場所。横綱と大関が全員白星発進とはなったものの、のっけから不安を露呈したのが横綱大の里(26)だ。

 立ち合いで大栄翔に当たりをこらえられるや、間髪を入れずに悪癖の引き技。中継を解説していた元尾車親方の琴風氏(元大関)も、「ちょっと押せないと、すぐに引く」と苦言を呈していた。それでも引いて引いて白星を手にしたが、最後は自分が土俵下に転落。先が思いやられる相撲である。

 そんな横綱を尻目にファンの期待を集めているのが、先場所の優勝決定戦に出場した3力士。賜杯を掴んだ安青錦(22)、綱とりがかかっている霧島(30)、大関とりに挑む熱海富士(24)だ。

 安青錦は「左差し右上手」で頭をつける得意の型に持ち込むと、投げも織り交ぜつつ琴栄峰を寄り切り。支度部屋では「(白星発進は)流れとしてはいいと思う。千秋楽までこの調子でいきたい」と冷静に話した。

 霧島は琴勝峰に土俵際まで押し込まれる場面もあったが、掴んだ上手を離さず、最後は上手投げで勝利。

「いきなりバタバタした相撲になったけど、後はしっかり相撲を取るだけです。苦戦の理由? (相手も)いろいろ考えているんだな、と。いつもと違ったので、自分の考えが崩れた。それに対して体が動いていたので、まあ良かったです」と分析すると、「15日間は長い? まだ始まったばかり。そんなこと言わないでくださいよ」と苦笑である。

 熱海富士は豪ノ山の突き押しをしのぐと、四つに組み合って胸を合わせてから盤石の寄り切り。普段通り、報道陣には一切口を開かず、それでも満足そうな様子でマゲを直していた。

 いずれも優勝決定戦に複数回出場経験のある3力士。

「大の里次第で誰が優勝するかわからないと思っていたが、相変わらずの引き癖。癖は直らないから癖、という言葉もある。実力と優勝争いの経験値を加味すると、この3人が現在の3強であることは間違いない」(若手親方)

 大の里の奮起を期待したいが……。

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 ところで、霧島と熱海富士には、共通する「武器」がある。一方、それがないのが今場所休場した横綱豊昇龍だというが…。●関連記事 【もっと読む】綱とり霧島、大関とり熱海富士に共通する「武器」 では、それらについて詳しく報じている。