中国河南省濮陽県、アフリカ産コーヒー豆の加工・輸出拠点に

【新華社鄭州9月11日】国境や海に面しておらず、コーヒー豆産地でもない中国河南省濮陽(ぼくよう)県が、アフリカ産コーヒー豆の輸出拠点として存在感を高めている。
中国(濮陽)・エチオピアコーヒー加工産業モデルパークでは、エチオピアなどアフリカ諸国から運ばれてきたコーヒー豆が焙煎、水出し、フリーズドライなどを経てスペシャルティコーヒーとなり、国内のほか韓国、シンガポール、米国、日本など10カ国以上に出荷されている。年間生産量はフリーズドライコーヒー粉末が千トン、水出しコーヒー液が6千トンに達する。

モデルパークの設立にも携わった匯川実業発展(河南)の王水永(おう・すいえい)董事長は「当社は2024年に日本事務所を設立し、主に水出しフリーズドライ粉末コーヒーとドリップバッグを輸出している」と説明した。水出しフリーズドライ製法によって香りがよく保たれ、手軽に入れられる点が日本人の忙しい生活リズムに合っているという。
濮陽県は「一帯一路」共同建設に積極的に参加し、20年の中国・エチオピア国交樹立50周年を機にモデルパークの建設事業に調印した。84ムー(5.6ヘクタール)の敷地に設置されている生産ラインは水出しが10本、フリーズドライが8本、ドリップバッグが2本。ほかに充填ラインが8本ある。

河南省は全国に広がる物流網と製造業の基盤、豊富な産業人材という強みを持ち、内陸部の開放政策やアフリカとの経済・貿易協力による恩恵も得ている。モデルパーク内の多くの企業責任者は、複数の要因が重なったことでアフリカ産の原料を河南省で加工し、世界へ輸出するルートが確立されつつあるとの見方を示した。
モデルパーク内の企業はウガンダ、ブルンジ、ケニア、タンザニアなどとの連携拡大を進めている。コーヒー産業は県内住民の就業にもつながっており、モデルパークは100人以上の地域雇用を創出。中でも包装工程の従業員は近隣住民が約8割を占めている。(記者/李文哲、郝源)

