CIFTIS開幕、ジェトロの出展企業「中国の内需拡大強化策の波に乗りたい」

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サービス貿易の見本市「2026年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」が9月9日、北京で開幕しました。日本貿易振興機構(ジェトロ)は、第1回が開催された2012年から継続して出展しており、CIFTISを「日中間の経済・ビジネス交流を促進する重要なプラットフォーム」と位置付けています。

今回、ジェトロが取りまとめた日本企業20社が出展するジャパン・パビリオンでは、高齢者福祉・ヘルスケア用品、アウトドア用品、生活用品、伝統工芸品など、多岐にわたる製品が展示されています。多くの出展企業は、中国政府が内需拡大を強化する中、中国市場の規模と今後の成長を見込み、さらなる市場開拓を目指す姿勢を示しています。ジャパン・パビリオン

開場直後からジャパン・パビリオンに押し寄せる来場者の姿を目にし、ジェトロ北京代表処対外業務部の匂坂拓孝部長は「非常にうれしく思う」と手応えを語りました。中国が2028年の介護保険制度の本格確立を目指す中、「高齢者向けサービスは今後、重要なキーワードになる」と述べました。そのうえで、「中国は巨大な市場であり、日本商品は中国の国産品に比べて価格が高い傾向にあるが、機能と品質に優れているという強みがある。所得向上に伴い、質の高い商品を求める消費者が増えており、引き続き魅力を伝えていきたい」と、中国市場の成長性に期待を示しました。

今回、岩手県盛岡市から出展した民藝品を扱う「KAGURA」のブースが注目を集めました。代表の小野眞二さんは、1599年から続く染師の家系の出身です。400年以上受け継がれてきた伝統工芸を継承する同社は、会場で優美な文様をあしらった藍染めの布製バッグや、手打ちによる槌目模様の鉄瓶などを展示しています。富裕層を主な顧客層とする「KAGURA」のブースでは、開幕直後、早速、中国系ショッピングモールのバイヤーから「ぜひ出店してほしい」との引き合いがあり、小野さんは「反応の良さに驚いている」と喜びを語りました。「KAGURA」のブース
妻の陽子さんと共に来場者の対応に当たる小野眞二さん

隣接するブースに出展した香川県のニットメーカー「株式会社寺一」の代表取締役・寺井新一朗さんも、中国市場で確かな手応えを感じています。カシミヤ並みの肌触りで、子どもも使いやすいマフラーや帽子を製造・販売する同社は、1935年に創業した老舗です。3年前に海南省で開催された「中国国際消費品博覧会」への出展を皮切りに、中国進出を本格化させました。現在では中国国内での商標登録を済ませ、北京や瀋陽、太原の複数の高級デパートで取り扱いが始まっており、「中国の内需拡大の波に乗り、さらに販路を拡大したい」と寺井さんは意気込みを見せています。「株式会社寺一」の代表取締役・寺井新一朗さん

滋賀県から出展した「アドバンストアグリー株式会社」は、チョウマメ(バタフライピー)の花を原材料にした機能性表示食品や化粧品などを紹介しています。上海で開催された「中国国際輸入博覧会」への出展で手応えを得た後、一般消費者の来場が多いCIFTISへの出展に切り替え、今回が2回目となります。同社の中国担当責任者、洪翠玉さんは、「人口が多く市場規模が大きい中国で、日中の食文化の共通点を生かしたい。血糖値のコントロールを必要とする人々を含む幅広い層に、手軽で楽しく健康を支える食品を届けたい」と抱負を語りました。「アドバンストアグリー株式会社」中国担当責任者の洪翠玉さん

会場内では、ジェトロが運営する海外バイヤー向けオンライン商談プラットフォーム「Japan Street」も紹介されています。約1万1700社の日本企業および中国国内代理店の製品・サービス情報が掲載されており、来場したバイヤーは登録することでオンライン商談に参加できます。ジェトロ北京代表処対外業務部の匂坂拓孝部長

CIFTISでは来場者向けの販売も行っており、ジェトロのブースも初日から大勢の買い物客でにぎわっています。匂坂部長は「モノとサービスは密接に関わっている。消費者に商品を手に取って体験していただくことで、背後にあるサービス貿易の拡大にも寄与したい」と、今後のビジネス拡大に期待を示しました。(提供/CGTN Japanese)