伊藤忠商事が電通総研にTOB デジタル領域の強化を図る
近年はAI(人工知能)をはじめとするデジタル技術が急速に進化。デジタル活用は企業競争力を左右する大きな要素となりつつある。そうした中、伊藤忠グループが持つ幅広い顧客基盤と、電通グループが持つ広告・マーケティング分野における知見や顧客接点を掛け合わせ、新たな価値創出を図るという。
具体的にイメージできるのが、リテールメディア(小売り広告)領域の強化。
伊藤忠は近年、グループのコンビニ・ファミリーマートの店舗内にデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、来店客にお買い得商品などの情報を配信。毎日1500万人超の来店客に新たな購買行動を促しており、「両社の強みを融合し、購買データを起点とした広告・マーケティングの高度化を加速する」(同社)のが狙いだ。
商社のデジタル強化を巡っては、住友商事が今年3月、8800億円を投じて完全子会社化。AIを活用した新たなビジネスモデルの構築を目指している他、三菱商事はKDDIと連携してローソン店内でデジタルサイネージを活用したコンテンツ配信サービスを強化している。
伊藤忠は2023年に約3800億円を投じて、伊藤忠テクノソリューションズを完全子会社化した。今回の電通総研への出資はその流れに続くもの。デジタル領域の強化に突き進む伊藤忠商事である。
「フィジカルAIを日本の勝ち筋に」 富士通・時田隆仁が目指す『AI実装』

