横浜FCの右サイドも、より強力なエリアに。わざと被るのもあり。村田透馬のビジョン「もっと打開できるシーンも増やしていかないと」
1試合で5得点は今季初だ。この日も3-4-2-1の右ウイングバックで先発した村田透馬に訊けば、「結果的に5-0なんですけど」と切り出し、むしろ反省点を口にする。
「前半、カウンターのピンチがけっこうあったので。そこを決められていたら、たぶん試合展開も変わったのかなっていうのは感じています。そこでまずゼロに抑えられたのは、1つチームとしても大きな収穫かなとも思うんですけど」
28分に新保海鈴の直接FK弾で先制し、1点リードで迎えた後半、52分に貴重な追加点を村田が奪う。右サイドを抜け出したルキアンのクロスのこぼれ球に、素早く反応。右足で確実に流し込み、今季初ゴールを記録。「やっと、って感じですね」と26歳のアタッカーは振り返る。
開幕からスタメンで出続ける村田は、ここまでの自身のパフォーマンスをどう評価しているのか。
「試合展開とかで、あんまりボールに触れない時間帯とかもあるんですけど、まだまだだなっていうのは感じますね。今のチーム的に、左で作ってというなかで、今回の新潟戦に関しては、右のほうでも持てる時間もあったんですけど、ボールを持てない時のリズムとか、そういう時は自分自身、あんまり良くないのかなって。ボールに触れてない時こそ、入った時はシンプルにやるとか、そのへんのリズムの出し方とかはちょっと変えていったほうがいいのかなっていうのは、ここ5試合で感じましたね」
もっとも、独力で局面を突破できるタイプの村田は、テンポ良くパスをつなぐポゼッションが強みの横浜FCで貴重な存在。本人も少なからず手応えを感じているはずだ。
「攻めあぐねている時に、剥がせるのはやっぱり個だと思うので。そこは本当にこれからもやり続けて、もっと得点に繋がっていくようなシーンも作っていかないといけない」
同サイドの連係も、より高めていきたい。たとえば、ビルドアップで3バック右の岩武克弥が高い位置を取った時に、どうポジショニングするか。相手の陣形を見ながら、「中に入ったりとか、わざと(岩武と)被るのもありかな」とも考える。周囲とコミュニケーションを重ねながら、「だんだん良くなってきている」という。
「相手も(横浜FCが)左で作ってくるっていうところを分析してきて、ハメに来てたりしている試合もある。そうなった時に、こっちでもっと打開できるシーンも増やしていかないと」
横浜FCの右サイドも、より強力なエリアに。守備のタスクも精力的にこなす村田の躍動に今後も注目したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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