強まる雨の中で… “大気の状態不安定”の石川 10日はやむ予報も浸水や増水に注意呼び掛け
石川県内は大気の状態が不安定となり、8日から雨が強まったところがあります。10日は雨がやむ予報ですが、気象台では引き続き、低い土地の浸水や河川の増水に注意を呼び掛けています。
9日の石川県内は、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、雨が強まりました。
子ども達が登校する時間帯には、ずらりと並んだ傘の列。雨のため、保護者に送迎される児童の姿も見られました。
■保護者:
「夜中とか結構(雨が)降った ので心配にはなります。それもあって送り迎えしました」
登下校の時間帯。
JR七尾線は9日、始発から全線で終日運休とされていたいましたが、天候が大幅に回復したため計画を変更。始発から通常通りの運行となりました。
8月の大雨で大きな被害を受けた羽咋市の永光寺では雨の中、9日も片付け作業が行われていました。
「取れた」
土砂崩れや水路の復旧するのは、全国から集まった曹洞宗の僧侶たち。
■曹洞宗大本山總持寺・菅原 宗玄 参務:
「重機が見ての通り、入れるような場所じゃないんで、それで人手を使ってやってます」
横浜市の大本山總持寺の声掛けで、3日間でのべ100人が駆けつけました。
■福島の僧侶:
「福島県から来ました。福島県の曹洞宗青年会で東日本大震災でもお世話になりましたので、少しでも恩返しができればと思い来ました」
■曹洞宗大本山總持寺・菅原 宗玄 参務:
「修業時代から厳しい修行を一緒にしてきた仲間であったりとか、そういう思いがつながって、こういう人助けという活動もできているのかなと思います」
僧侶たちは来週も3日間、永光寺で復旧作業を行うということです。
未明に1時間で10.5ミリの雨が降った金沢市内では…
■テレビ金沢・中田 智輝 記者:
「こちら金沢市扇町です。あちら斜面の方が崩れてしまっていて、土砂が家の方に流れ込んでおり、窓ガラスが割れてしまっている様子がわかります」
流された土砂が建物に衝突。窓ガラスは粉々に…
金沢市や消防によりますと、9日午前1時ごろ、高さ4メートル、幅10メートルに渡って市道ののり面が崩落。
住人にケガはなく、金沢市内の避難所に避難しているということです。
金沢市扇町の住宅地で起きた土砂崩れ。
この場所は土砂災害が起きた場合、住民に著しい危害が生じる恐れがある区域、いわゆる「土砂災害特別警戒区域」に指定されていました。
現地を視察した専門家は…
■金沢工業大学・川村 國夫 特任教授:
「雨が降りますと、ここはもう舗装してありますので、少なくともここを水がダーッと走るわけですわね」「ここに水が入ると、この下のところの土砂が崩壊をしたということでいいと思いますよ」
土砂崩れが起きた市道は坂道となっていて、連日降りつづいた雨によって中の土砂がゆるくなったことで崩壊してしまった可能性を指摘します。
このように土砂災害特別警戒区域に指定されている地域などでは、今回の雨で土砂の強度が弱くなっているため相当な注意が必要だといいます。
■金沢工業大学・川村 國夫 特任教授:
「土砂災害警戒区域という、そういうものの地図、ハザードマ ップがあるので、それをよく見てもらって、自分たちの家がどこをどのような危険性を持っているのかというのを把握してほしい」
そして、土砂災害が起こる前には、いくつか前兆もあるといいます。
■金沢工業大学・川村 國夫 特任教授:
「裏山が、例えば泥水がザーッときて、我が家に、我が家の土地に入ってきたとか」
その他にも、崖の方から石が転がってくることや、木が折れる音を聞いた時などは、すぐにでも避難してほしいということです。
また、夜間など睡眠中で前兆に気づくことができない場合もあるため、その時は自宅の一番高い階にあがり、崖地と離れたところで寝泊りをしてほしいとしています。
気象台によりますと、10日は雨が止む予報ですが、引き続き低い土地の浸水や河川の増水に注意を呼び掛けています。
