スマホを買い替えた際、店員に勧められて「端末補償」に加入しました。友人から「ケースを付けるなら不要では?」と言われたのですが、毎月払い続ける価値はあるのでしょうか?

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スマホに丈夫なケースや画面保護フィルムを付けていると、「端末補償に毎月1000円前後払う必要はないのでは」と感じるかもしれません。   しかし、ケースで防げるのは主に落下時の破損です。端末補償には水濡れ、故障、盗難・紛失などまで対象にするサービスがあり、ケースとは役割が違います。   一方、補償は毎月の料金に加え、実際に交換するときにも自己負担金が必要な場合があります。スマホの価格、壊す頻度、紛失リスクを踏まえ、2年間の総額で判断するのがおすすめです。

ケースを付けても端末補償と同じ効果にはならない

スマホケースは落下時の衝撃を減らし、画面や本体の破損を防ぐのに役立ちます。しかし、ケースを付ければすべての事故を防げるわけではありません。
たとえばスマホを置き忘れて紛失した、盗難に遭った、水の中へ落とした、内部が故障して起動できなくなった、といったケースです。
NTTドコモの「smartあんしん補償」では、破損、故障、盗難・紛失、水濡れが補償対象になっています。auの「故障紛失サポート ワイド with Cloud」も、故障、部分破損、全損、水濡れ、盗難・紛失を対象としています。
そのため、ケースを付けているから補償が完全に不要とは言えません。一方、細かな傷や汚れ、電池の消耗などは補償対象外になるサービスがあります。
「バッテリーが弱ってきたら無料で交換してもらえる」と思って加入しているなら、現在の契約内容を確認したほうがよいでしょう。

月額料金だけでなく交換時の自己負担まで計算する

端末補償が得かを考えるときは、月額料金だけを見るのでは不十分です。
たとえばドコモのsmartあんしん補償は、機種によって月額330円から1720円のコースがあります。交換電話機を利用する場合も、月額コースによって5500円から1万2100円の自己負担が必要です。Web手続きでは割引があります。
仮に月額990円の補償を2年間続けると、月額料金だけで2万3760円です。月額990円コースの交換電話機利用の自己負担額は1万2100円です。つまり、一度交換した場合に支払う金額は合計3万5860円になります(Web割適用なしの場合)。
端末のトラブルで実際にどの程度の出費が生じるかにも幅があります。株式会社オールアバウトとFCNT合同会社が、2025年に全国のスマートフォンユーザー1027人を対象に行った調査では、スマホの修理や買い替えにかかった金額は「4万円未満」が約4割で最も多かった一方、「10万円以上」も約1割でした。
もちろん、15万円、20万円する高額スマホを紛失して買い直す場合と比べれば、補償のメリットは大きくなる可能性があります。
反対に、本体価格が4万円程度のスマホを長期間壊したことがなく、交換費用として数万円をすぐ用意できる人なら、毎月補償料を払わず、その金額を貯めておく考え方もあります。

高額端末や紛失が心配な人ほど補償の価値は高くなる

判断するときは、自分がスマホをどう使っているかを考えましょう。
たとえば20万円近い折りたたみスマホを使っている、過去に何度も画面を割っている、屋外でスマホを使う仕事をしている、旅行や出張が多く紛失が心配、といった人なら補償の価値は高くなります。
実際、ソフトバンクの2026年8月19日以降のAndroid向け「あんしん保証パックネクスト T」では、機種によって月額料金が異なり、高価格帯の折りたたみ端末などでは月額1980円の設定があります。
高額端末ほど故障・紛失時の買い直し負担が大きいため、補償料も高くなる傾向があります。一方、ケースとフィルムを付け、ほとんど自宅と職場でしか使わず、数万円の端末を利用しているなら、補償なしという判断も考えられます。
「壊れたとき10万円を突然払っても家計に問題ないか」という視点も重要です。補償には、損得だけでなく急な高額出費を抑える役割もあります。

解約する前に再加入できるか必ず確認する

「やっぱりいらない」と思っても、すぐ解約する前に加入条件を確認してください。
端末補償は、スマホ購入時や購入直後しか加入できないものがあります。一度解約し、半年後に「やっぱり補償が欲しい」と思っても、同じ端末では再加入できない可能性があります。
まず、自分が現在払っている月額料金、対象となる事故、交換時の自己負担額、年間の上限利用回数、解約後の再加入可否を確認しましょう。そのうえで、今後2年間払い続けた場合の総額を計算します。
月1000円なら2年で2万4000円、3年なら3万6000円です。この金額を「安心料として納得できるか」「故障時の貯金として自分で残しておくか」で比較すると判断しやすくなります。

まとめ

スマホケースを付けていても、端末補償が必ず不要になるわけではありません。ケースは主に物理的な破損を防ぐもので、盗難、紛失、水濡れ、内部故障などまで補償してくれるわけではないためです。
一方、端末補償は月額料金だけでなく、交換時にも自己負担金が必要な場合があります。2~3年間の保険料と交換費用を合計して判断することが重要です。
高額スマホを使っている人、紛失・破損の経験が多い人、突然10万円以上の買い替え費用を出すのが難しい人なら、補償を続ける価値は高くなります。
反対に、安価な端末を丁寧に使い、買い替え費用を自分で用意できるなら、補償料を貯金する選択肢もあります。解約すると再加入できないサービスもあるため、現在の補償内容と総支払額を確認してから決めましょう。
 

出典

NTTドコモ smartあんしん補償
au 故障紛失サポート ワイド with Cloud
SoftBank あんしん保証パックネクスト T
株式会社オールアバウト/FCNT合同会社 オールアバウト、FCNTが生活者1000人調査、“ヒヤリ体験”から見えた「“スマホの災難”白書2025」を発表 ~約8割が“ヒヤリ”経験/猛暑による高温不調も4割―スマホはもはや“生活インフラ”~
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー