関東・東北で記録的大雨、千葉被災地再び冠水…「やっとの思いで店を再開したのに」
関東や東北地方を中心とした記録的な大雨は、広範囲で被害をもたらした。
8月の千葉豪雨で水没した車内に閉じ込められるなどして13人が死亡した千葉県では、今回も複数箇所で道路が冠水。東京・伊豆諸島では新島村、大島町、利島村に危険度が最も高い「レベル5土砂災害特別警報」が相次いで発表され、住民らが警戒していた。
千葉豪雨でJR大網駅周辺の住宅地や商店が広範囲に浸水した千葉県大網白里市では、今回の大雨でも同駅北側の飲食店などが浸水被害に遭い、市内15か所で道路が冠水して通行止めとなった。
市内を流れる金谷川近くのラーメン店では、高さ10センチまで浸水した。店は今月5日に営業を再開したばかりだったが、今回も床の清掃などでしばらく休業になる見込みという。店を営む池田経雄さん(73)は、「やっとの思いで再開したのに」と肩を落とした。
千葉豪雨で車が水没して1人が死亡した千葉市中央区の「国道16号村田町アンダーパス」では、国土交通省千葉国道事務所が7日午前0時半から、冠水前に全面通行止めとする予防的通行規制を実施した。
千葉県防災危機管理部などによると、今回の大雨では、千葉市で60歳代男性が建物の雨漏りで足を滑らせて転倒し、肩を負傷した。20歳代女性は屋外で転倒し、足首を打撲するけがをした。
車2台が浸水し、60歳代女性1人が死亡した福島県いわき市鹿島町米田のアンダーパスは、県が指定している「冠水危険箇所」の一つだった。市によると、午前8時過ぎには、車が完全に水没していたという。
このアンダーパスを日常的に利用しているという近くに住む男性(75)が、午前7時頃に様子を見に行った際には通常通り車が通行していたが、約1時間後に再び訪れると冠水していたという。男性は「災害が起きてからでは遅い。早めに通行止めにしていればよかった」と残念がった。
東京・伊豆諸島も大雨に見舞われた。気象庁によると、各地の24時間降水量は、大島町では午後2時半までで9月としては観測史上1位となる581・5ミリを記録。新島村では午前9時40分までで485・0ミリ、利島村では午後3時までで384・0ミリといずれも観測史上最大を更新した。
大島町でダイビングショップを経営する男性(49)は7日朝時点で、レベル4土砂災害危険警報が出ていたため予定していた講習を中止にした。町では2013年に36人が死亡し、3人が行方不明となった土石流災害が発生している。地元の消防団に所属している男性は、「町内には高齢者の一人暮らしも多く、逃げ遅れなどの被害が心配だ。必要に応じてすぐに活動できるようにしたい」と気を引き締めていた。
JR東日本によると、山手線や京浜東北線など首都圏の主要各線は始発から本数を減らして運行。一部路線では運休したため、少なくとも計約14万1900人に影響が出た。

