生見愛瑠、自身のポリシーは「落ち込まないこと」 『GTO』ヒロイン役で受けた刺激
28年ぶりに連続ドラマとして復活した反町隆史主演の『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)。反町演じる鬼塚英吉の“バディ”となるヒロイン・柏原実央を、モデル・俳優として目覚ましい活躍を見せる生見愛瑠が演じている。1998年版の冬月あずさ(松嶋菜々子)にあたるポジションという大きなプレッシャーを背負いながらも、監督から授かった“真逆の今っぽさ”を胸に、生き生きと現場を駆け抜ける生見。座長の反町との撮影裏話から、「自分の機嫌は自分で取る」というブレない人生訓まで、たっぷりと語ってもらった。
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――いよいよ放送がスタートしますが(※取材日は初回放送日)、現在の心境はいかがですか?
生見愛瑠(以下、生見):「やっと世間の皆さんの反応を聞けるんだ!」という気持ちでワクワクしています。普通の連ドラって、放送中のリアクションを聞きながら後半の撮影に活かしたり調整したりできるんですけど、今回は2カ月半前から撮っているので、すごく新鮮な感覚です。
――今回はヒロイン役ということで、プレッシャーも大きかったのではないでしょうか。
生見:もちろんプレッシャーはありました。1998年版のヒロインにあたる冬月先生のキャラクターが強烈に立っていた分、「どう演じたらいいんだろう」と。でも、中島(悟)監督が「前作の真逆をやるくらいの勢いでいこう。今どきの実央として気にせず演じてほしい」と言ってくださったので、すごく気がラクになって自然体で挑めました。
――出演にあたって、改めて過去の『GTO』を見返されたそうですね。
生見:もちろんもともと『GTO』のことは知ってはいたんですけど、改めて見直してみてビックリしました。「昔の鬼塚先生、こんな酷いこと生徒にしてたっけ!?」って(笑)。今のドラマではなかなか描けないような展開が多くて、昔は純粋に楽しんでいたけれど、今観ると結構衝撃的で時代の変化を感じましたね。
――ご自身が演じる柏原実央をどのような人物と捉えていますか?
生見:鬼塚先生に対して最初はまったく打ち解けず、壁を作っている孤立した子だなと。でも、鬼塚先生と関わる中で見せる心境の変化がすごく人間らしくて。感情に対してすごく素直で、いい意味で今っぽいけれど、泥臭く人間味溢れる女の子だと思います。私自身、「仕事、仕事!」となりがちな部分が実央に近いので、すごく共感できるところがありました。
――ご自身初の先生役、そして年下の生徒キャストが多い現場はいかがですか?
生見:最初は「えっ、私が生徒役じゃなくて先生役なの!?」ってビックリしました(笑)。自分より年下の方が多い現場は初めてだったので緊張していたんですけど、反町さんがとにかくフラットに接してくださって。スタッフさんにも生徒たちにも、まるで友達みたいにフランクに会話に巻き込んでくださるので、学校みたいに和気あいあいとした空気感に助けられています。
――主演の反町さんから学んだことや、刺激を受けた部分はありましたか?
生見:反町さんは集中力が本当に凄いんです。本番直前まで和やかにお喋りしていたり、冗談を言ったりしているのに、本番がかかった瞬間の集中力が格段で。長セリフも全然間違えないし、現場の段取りも完璧で効率が良い。もう鬼塚先生そのものでした。疲れている生徒たちのために朝から大量の差し入れをしてくださったり、本当に“先生”としてみんなを見守ってくださっています。
ーー年齢的には、反町さんよりも生徒役の方々のほうが近いですよね。
生見:そうなんです。でも、すごくジェネレーションギャップを感じます(笑)。最初は今の高校生の子たちと共通の話題で盛り上がれるかなと思っていたんですけど、ちょっとしか年齢が違わないのに、こんなに流行りが違うのかと。
ーーそうなんですね(笑)。
生見:しかもみんな朝からすごく元気なんです。私は朝は眠いので、見習いたいなと思いました(笑)。
ーー生見さんは学生時代、どんなタイプだったんですか?
生見:仲良しグループでいつも一緒にいるようなタイプでした。中学生の頃の友達は今でもずっと仲が良くて、私が出ている映画が公開されたらみんなで観に行ってくれたり、毎月雑誌を買ってくれたり、私のイベントにも遊びに来てくれたりしています。学生の頃からお仕事をしていたので、学校の行事には参加できないこともあったんですけど、今回はそういうことも追体験できているので、とても楽しいです。
――今回の撮影は、長回しの手法が多く取り入れられていると伺いました。
生見:そうなんです! 台本が10ページあるようなシーンも、基本的に一連で1発撮りするんです。だからずっと舞台をやっているような感覚で。「生徒たちの大事な表情を撮っているときに、こっちがNGを出して台無しにできない!」という独特な緊張感があります。和気あいあいとしつつも、本番はピリッと引き締まる現場ですね。
――生見さんといえば、セリフ覚えが驚異的に早いことで有名ですよね。今回もその武器は発揮されましたか?
生見:セリフの暗記は昔からすごく得意なんです。台本を1回見たら文字としてスッと入ってくるタイプなので、長セリフも全く苦にならなかったです。現場を押したくないので、「NGは絶対に出さないぞ」という気持ちで集中して臨んでいます。
――モデルやバラエティ、そして俳優と多角的に活躍されていますが、お芝居への向き合い方に変化はありましたか?
生見:それこそ前までは「台本覚えなきゃ!」と必死だったんですけど、数を重ねる中でどんどん楽しくなってきました。現場で共演者の方と会話しながら、「これってちょっと違うかも」と思ったことを素直に発言して、一緒に作品を作り上げていく作業に楽しさを感じています。素晴らしい共演者の方々のお芝居を間近で見られることが毎回すごく刺激になっていますね。
――今後、挑戦してみたい役柄はありますか?
生見:実は私、世間のイメージとは違って“陰のある役”のほうが得意で、演じていて楽しいんです(笑)。明るいポップな女の子を演じるのは、嫌味なく見せるのが難しくて気合が必要だったりするので、サスペンスで殺人鬼役とか、アクションにも挑戦してみたいです!
――最後に、多忙な日々の中で生見さんがずっと大切にされているポリシーを教えてください。
生見:“落ち込まないこと”です。このお仕事をしていると、大変なことや嫌なこともありますが、落ち込んでいる時間が本当にもったいないと思うんです。昔からネガティブになる性格ではないので、常に自分の情緒を安定させて、大変なことがあったらプライベートで楽しい予定を作って帳尻を合わせる。友達にもよく相談されるんですけど、“自分の機嫌は自分で取る”ということが、何より一番大切だと思っています。
(取材・文=宮川翔)

