【関西六大学野球】大商大が劇的な逆転サヨナラ勝ち 春山が気合の二塁打でプロ志望届の剥奪ピンチ?回避
◇関西六大学野球秋季リーグ戦 第1節2回戦 大商大2-1神院大(2026年9月6日 GOSANDO南港)
リーグ戦2連覇を狙う大商大が、中軸2人の活躍で連勝を飾った。0-1の9回1死から3番・春山陽登(4年)が二塁打で出塁し、続く4番・真鍋慧(けいた=3年)が右越えに逆転サヨナラ2ランを放った。2人は試合後に、富山陽一監督から強烈すぎるハッパをかけられていたことを明かした。
まずは春山だ。前日5日の1回戦ではリーグ戦通算11号となる本塁打を放ち連盟記録に王手を懸けたが、この日は2打数無安打1四球だった。
「打席に入る前に呼ばれて“この打席で打てへんかったら、プロ志望届出すな”みたいな。はく奪やって言われて…」
フルカウントから放ったライナー性の打球は、前進する左翼手が差し出すグラブをかすめてフェンス方向へ転がる二塁打。指揮官の言葉が本気か冗談かはともかく、プレッシャーをはねのけて結果を残した。
続く真鍋も振り返る。
「打席に入る前、監督さんに“この打席で打たんかったら、もうメンバーいらへんから”って言われたんで、絶対に打ってやろうっていう気持ちで入りました」
1ボールからの内角速球に少し詰まったが、打球は風にも乗って右翼席へ飛び込んだ。
「監督さんのミーティングもありましたし、自分と春山さんが名指しで“打て”って言われたんで。春山さんが出てくれて、自分もああいう結果が出たんで良かったっていう感じです」
劇的勝利に胸をなで下ろした選手がもう1人いた。ドラフト候補左腕の星野世那(4年)だ。5日の1回戦で先発して6イニングを投げ、この日は0-0の8回1死二、三塁、打者のカウントが3-1から3-2となった場面でマウンドに上がっていた。
「(監督から)“三振取ってこい”と言っていただいて、自分もその気持ちでマウンドに上がったんですけど、当てられてしまったので…」
空振りを狙ったチェンジアップがバットに当てられ、ボテボテの遊ゴロとなったことで三塁走者の生還を許してしまった。仮に敗れて対戦成績が1勝1敗となっていた場合、3回戦での先発登板が濃厚。今後のリーグ戦を考えた場合、2試合で終わるのと、3試合で終わるのでは疲労度も違うため、サヨナラ弾を放った真鍋に感謝した。
「(1番打者の)中山と“打つんかな? これ打つやろ”とか言ってたら、ホンマに打って鳥肌立ちました。打った瞬間、詰まってる感じがしたんですけど、弾道が完全に行ってたので。(真鍋は)役者ッスね」
星野も春山と一緒にプロ志望届を提出したことを表明。近日中に全日本大学野球連盟の公式サイトで公表される予定だ。

