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 ◇ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2026 日本57ー12カナダ(2026年9月5日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 世界ランキング12位の日本は、同24位のカナダを57-12で破り、テストマッチの連敗を4で止めた。23年W杯出場を逃すなど近年低迷する相手から9トライを奪う圧勝だったが、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、66)やゲーム主将のSH斎藤直人(29=東京SG)は試合内容を猛省。1週間後に始まるパシフィックネーションズカップ(PNC)へ修正を急ぐ。

 今季最多得点を示すスコアボードに、秋晴れの空。18年ぶりの新潟開催となった代表戦は一見明るいエンディングを迎えたが、首脳陣や選手の表情は曇っていた。2年ぶりに主将を務めた斎藤は「勝利は大きい」としながらも、「自分たちが目指すスタンダードには達していなかったと思う」と顔をしかめた。

 前半5分にラインアウトモールで先制トライ。10分後にも同じ形でトライを重ねたが、プレーや状況判断の速さで相手を上回る「超速ラグビー」は不発だった。敵陣22メートルライン内に入ってのパスミスや孤立によるペナルティーを連発。最初の好機だった前半1分過ぎには主力のCTBライリーが簡単なパスミスを犯すなど、チーム全体が負の連鎖に陥った。

 ジョーンズHCが「序盤に楽に得点が取れて、心の隙ができたと思う」と指摘したように、わずかなほころびがプレーの乱れを生んだ。直近1週間、FW勢が徹底して練習してきたモールでは計3トライも、現状で格上相手には通用しないことが7、8月の4連敗で露見。かつて日本の強みだったウイングも猫の目のように先発が代わっており、1年1カ月後に開幕するW杯へ不安はくすぶっている。

 救いは指揮官が「足が重い状態だった」と言うように、8月27日の合宿開始から練習強度を落とさずに試合に臨んだことか。1週間後はW杯でも対戦が決まっている米国が相手。会見終盤に不敵に笑った知将は、「来週はしっかり準備するので、違ったチームを見せられると思う」と語った。

 《伊藤「凄くミスが多かった」》デビューから6戦連続で10番を任された伊藤は、攻撃を統率し切れず「敵陣22メートルに入る回数は凄く多かったが、トライにつなげることができず、基本のスキルは凄くミスが多かった。そこは改善点」と反省した。モメンタム(勢い)が生まれ、陣形が崩れた状況では司令塔のプレー選択や他選手への指示が鍵を握るが、この日は得点に結びつけられず。ジョーンズHCも「いい教訓になったと思う」と話し、21歳の若武者にさらなる成長を求めた。

 《PR稲場、初代表初トライ》PR稲場がうれしい代表初キャップを獲得した。後半8分から途中出場すると、所属で鍛えられたスクラムやモールで本領を発揮。同37分には決定機でパスをもらいトライも奪い、「小さい頃から憧れた桜のジャージーを着て試合に出た。信じられない気持ち」と喜んだ。右PRは故障者が相次いでおり、ジョーンズHCも「今まで4、5番手だったが2番手になった」と絶賛。代表定着へ本人も「スクラムで他のPRとの違いを見せたい」と話した。