キッチンの使いやすさは、道具の選び方や収納で大きく変わるもの。今回は整理収納アドバイザーでクリンネスト1級のあゆみさんに、古布の活用やキッチングッズ選び方、そして収納の工夫まで、毎日の台所仕事がラクになるヒントを教えてもらいました。

「古布」は掃除道具にして使いきる

キッチンの掃除が面倒に感じる理由のひとつは、「使ったクロスやフキンを洗う手間」でした。そこで、衣替えのタイミングででてきた古いタオルや着なくなったTシャツを小さく切り、使い捨ての掃除用の布としてストックするようにしました。

【写真】台所家事がラクになるアイテム

シンク下や引き出しのすき間に、ざっくり畳んで入れておくだけ。油はねが気になったときや、調理中にこぼしてしまったときに、そこから1枚サッと取ってふき、汚れたらそのままゴミ箱へ。

布巾のように「あとで漂白して干して…」と考えなくていいので、気持ちのハードルがぐっと下がりました。わが家では、キッチン前だけでなく、コンロ周りや冷蔵庫の側面など、「ついあと回しにしがちだった場所」もこまめにふけるように。

古布を掃除道具として最後まで使いきることで、節約にもなり、収納スペースの見直しにもつながりました。

キッチン道具は「洗いやすさ」で選ぶ

以前は、デザインが気に入ったものをなんとなく選んでいましたが、いざ使ってみると「溝が多くて洗いにくい」「スポンジが入らない」と、洗い物のたびに小さなストレスを感じていました。そこで、買い替えのタイミングで意識したのが「洗いやすさ」です。

たとえばトングは、バネやギザギザが少ないシンプルなものに。菜箸も、飾りのないまっすぐな形を選ぶようにしました。フライ返しやお玉も同じで、「スポンジでさっとなでるだけで汚れが落ちるか」を基準にすると、あと片付けの時間が短くなります。

食洗機に入れられるかどうか、も目安にしています。毎日使う道具こそ、少しの洗いにくさが積み重なるもの。洗いやすい道具にそろえていくと、シンクに食器がたまらなくなり、「使ったらすぐ洗って元の場所へ戻す」というリズムが自然と身につきました。

キッチンの「見せる収納」にはデメリットが

SNSやテレビなどで見かける、おしゃれな「見せる収納」に憧れて、わが家でもお玉やフライ返し、よく使うフライパンなどをコンロ横に出していました。

ところが実際に続けてみると、ホコリや油はねがつきやすく、いつの間にか飾っているはずの道具がくすんだ印象に。掃除の手間も増えてしまいました。

そこで思いきって「見せる収納」をやめ、基本は「しまう収納」にきり替えることに。引き出しの中に立てて入れたり、平置きにして、使う道具ほど取り出しやすい場所に配置し直しました。

出しっぱなしの道具が減ると、キッチン全体の見た目がすっきりするうえに、ふき掃除も一気にしやすくなります。コンロ周りをさっとひとふきするだけで片付いた印象になるので、「あとでまとめて掃除しよう」と先延ばしにしなくなりました。

今は、お気に入りの道具だけを厳選してもつことで、キッチンに立つ時間そのものが少し軽く感じられるようになりました。