親切心から行ったマナーや気遣いが、受け手にとってはかえって負担や迷惑になってしまうケースは決して少なくない。そうした「良かれと思ってやったのに、実は迷惑になってしまう事例」を紹介する。

【映像】良かれと思ってやったことが実は迷惑な実例

 まずは、旅館で布団を畳む行為だ。従業員が忘れ物の確認をするために広げ直すことが多いため、そのままにしておくのが望ましいとされている。

 また、飲食店などでテーブルの汚れをおしぼりで拭き取る行為は、油汚れや醤油などを拭くことでシミになり、おしぼりが廃棄処分になってしまうことがある。さらに、食べ終わった皿を重ねる行為も、高価な食器や薄いグラスが傷ついたり破損したりする可能性があるという。

 理髪店でも注意が必要だ。施術しやすいようにと自ら首を傾ける行為は、左右のバランスが崩れたり、カミソリで怪我をさせたりする原因になる。

 さらに、図書館で借りた本の破れた箇所をセロハンテープで補修する行為は、テープの経年劣化によって紙を傷めてしまう。図書館では専用の補修テープを使用して修繕しているため、無理に補修せずそのまま返却するのが適切だ。

 こうした「良かれと思って」を行ってしまう心理について、犯罪心理学者の出口保行氏は次のように解説する。

「“確証バイアス”というバイアスがかかっている。これはみんなにある。『これをやるのはすごくいいこと』という情報だけはどんどん耳に入ってくる。しかし、『それやったらおかしい』『迷惑』という情報は入ってこなくなるバイアスがみんなに働いている。だから、自分がやっていることを振り返って第三者的な目で見ることがすごく難しくなっている。そこはやはり反省しなきゃいけないポイントだ」

(『ABEMA的ニュースショー』より)