《相模原17歳死亡》「顔をバンダナで隠し…バイクをブンブンふかしていた」通夜会場付近に現れたバイク集団、心臓が弱かった被害者…友人らは「なぜ早く犯人を捕まえてくれないのか」

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神奈川県相模原市の農道で高校2年生の清水刹那(せつな)さん(17)が暴行を受けたとみられ、頭部打撲による脳挫傷で死亡した事件。警察は被害者らを追走していた「黒い車」の行方を追っている。8月末に営まれた通夜では、複数台のバイクに乗った若者たちが葬儀場前に現れていた。

〈画像〉「誰がこんなモノを…」知人や近隣住民も嘆く、花の脇に置かれた避妊具、タバコの吸い殻、開封済みの菓子、バイクのような改造した自転車にまたがる清水さん

 

位置情報アプリによって清水さんを発見した時の状況や、生前の素顔、事件後も逮捕者が出ていないことへの思いを友人たちが明かした。

男たちは暴行の最中、「お前いくらあるの?」と金銭を要求

事件が起きたのは8月22日未明。相模原市緑区に住む高校2年生・清水刹那(せつな)さん(17)が、中央区田名の農道付近で意識不明の状態で発見され、24日未明に死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は頭部打撲による脳挫傷で、頭蓋骨には骨折があった。

清水さんは“バイクをめぐるトラブル”に巻き込まれ、友人3人と2台のバイクで走行中、黒っぽい乗用車に追われ、車から降りてきた複数人から暴行を受けたとみられている。

当時、清水さんと行動をともにし、自らも暴行を受けた少年はこう証言している。

「田名塩田団地のあたりから、車(プリウス)にあおられ始めました。助手席の窓が開き、大声で『止まれ』と怒鳴られたんです」

少年によると、バイクを停めると車から少なくとも3人の男が降りてきた。少年自身も殴る蹴るの暴行を受けたが、すぐ近くでは清水さんが後頭部を殴られて倒れた後、馬乗りになった男に殴られていたという。男たちは暴行の最中、「お前いくらあるの?」と金銭を要求してきたと証言する。

県警は傷害致死容疑も視野に、現場から立ち去った人物の特定を進めている。

位置情報がアプリ上でずっと農道に止まっていて…

事件直後、暴行を受けた少年たちは加害者側に脅されていたという。清水さんの友人が事件当時のことを語る。

「現場で暴行後、『警察が来たらどうするかわかってるな。俺たちのこと裏切るなよ』と脅して逃げていったそうです。倒れているセツナくんを見てどうすることもできなく、立ちすくみ、その後、位置情報アプリで清水さんの異変に気づいた仲間たちが現場に駆けつけ、そのうちの一人が119番通報しました。

セツナくんの位置情報がアプリ上でずっと農道に止まっていて、異変を感じた友人らが数人駆けつけ、倒れているセツナくんを見つけました。そのうちの女の子が救急車を呼び、警察にも連絡しました。友人らがセツナくんの家に行き、事情を説明しました。救急車を呼んだ子はずっと泣き崩れていて、今でもショックを引きずっているそうです」

中学時代からの同級生によると、清水さんは「以前から心臓が弱く、家族も体のことを心配していた」と話す。

「セツナはもともと心臓が弱かったんです。だから最初は友達から『入院した』と聞いた時、病気のことかと思って。友人たちとお見舞いに行こうと話していた矢先に、ニュースで事件のことを知りました」

母親からは、体のことを心配して喧嘩をしないよう言われていたという。

「お母さんからも心臓のことがあるから『喧嘩はしないでね』と言われていました。そうしたこともあったのか、セツナは1年ほど前、所属していた暴走族を抜けています。僕も本人が『もう足洗おうかな』と話しているのを聞いたことがあります」

「葬儀場の前をバイクでブンブンふかしていました」

8月30日と31日、相模原市内で清水さんの通夜と告別式が営まれ、中学の同級生や友人など数十人が参列した。

清水さんの友人は、祭壇に横たわる清水さんが、生前お気に入りだった帽子をかぶっていたことが印象に残っているという。

「お父さん曰く、息子の一張羅だったそうです」(通夜に参加した友人)

通夜が営まれた30日、葬儀場付近には複数台のバイクに乗った若者たちが現れた。

「4人から5人ほどいて、会場には入らず葬儀場の前をバイクでブンブンふかしていました。ノーヘルの人もいました。なかには、事件に関連して警察から事情を聞かれた人物もいたと聞いています」

友人によると、若者たちはバンダナやマスクで顔を覆い、帽子を深くかぶっていたという。2人乗りのバイクもおり、ミリタリー調のジャケットや、体のラインが出るフィットネス系のウェアを身につけた者もいたという。

「通夜の参列者の一部が彼らに気づき、『こっち停まれよ』と声をかけましたが、バイクで走り去りました」

会場付近では、清水さんと以前から交流があったというバイク仲間の姿も目撃された。

「お焼香が終わって外に出た時に、セツナがもともと入っていた暴走族のメンバーたちが3、4台のバイクに5人ほどで乗って、通り過ぎて行ったんです。彼らは普段こっちの方には来ないので、セツナのお通夜だと知っていて走ってきたんだと思います」

「相手に対しては、同じことをやってあげたい」

事件から日数が経過しても逮捕者が出ていないことについて、友人や同級生からは「神奈川県警の対応や逮捕が遅すぎる。防犯カメラの映像だってあるのに、なぜ早く捕まえてくれないのか」という不満の声も聞かれた。

中学時代からの同級生は最後に、清水さんへの思いをこう語った。

「本当にいい友達でした。相手に対しては、同じことをやってあげたい。変な言い方ですけど、セツナが感じた痛みをそのまま味わってほしいと強く思っています」

警察は事件に関与した人物の特定を進めるとともに、当時の詳しい経緯を調べている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班