1億円以上の寄付を集めて整備した「ゴールドクレストスタジアム鎌倉」に立つ「鎌倉インターナショナル」創設者の四方さん=8月、鎌倉市台

 県社会人サッカー1部リーグのクラブチーム「鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)」を創設した四方(よも)健太郎代表(46)が、クラブ創設の挑戦や苦労などをつづった著書「越境人」(サンマーク出版)を出版した。シンガポール在住の実業家が縁もゆかりもない鎌倉に“リモート”でクラブを創設し、スタート時は選手1人だけ。Jリーグ昇格を目指すクラブの挑戦に四方さんは「格好良くてみんなから憧れる選手。その集合体としてのクラブでありたい」と意気込んでいる。

 横浜市緑区出身の四方さんは大学卒業後に大手コンサルタント会社に就職し、中国の大連や上海に駐在。豊富な海外経験を生かし、2014年にシンガポールに移住し、海外研修プログラムを提供する現地企業を経営する。

 著書のタイトル「越境人」は海外に行くことだけではなく「今いる安住の地から飛び出すこと、そして新しい可能性に出会うこと」(四方さん)を指す。大学時代、1998年のサッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会に民間企業の企画で招待されたことが四方さんにとって契機となった。異国の地に世界中の人々が集まり、世界の広さを実感した。社会人になってからも「W杯が自分を呼んでいる」と毎回、現地観戦をするようになった。