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 ◇セ・リーグ 阪神3-1巨人(2026年8月30日 甲子園)

 阪神・才木浩人投手(27)が、30日の巨人戦(甲子園)に6回5安打無失点の力投で、今季8勝目。チームの同一カード3連勝に導いた。24年から続く自身の巨人戦連勝を11に伸ばし、62~63年の権藤博が持つプロ野球最長記録に並ぶ快挙。チームは89年ぶりとなる対巨人戦7連勝で、2位チームとは今季最大の4・5ゲーム差に引き離し、球団初のリーグ連覇へ、マジックを21に減らした。 

 才木が“最強Gキラー”として、歴史に名を刻んだ。幾度もピンチを乗り越え、6回5安打無失点と好投。巨人戦連勝を11に伸ばし、権藤博(62~63年)のプロ野球最長記録に並んだ。

 「(11連勝は)結果でしかないですし、野手の人が打ってくれてるんで。(これからも)しっかり勝てるようにしていきたいです」

 謙虚な言葉で振り返ったが、勝利の流れを呼び込んだ103球だった。前日に本人が明かした「右肩のコンディション不良」で今季最長となる中15日でのマウンド。走者を背負いながらも、勝負どころで変化球を駆使して本塁だけは踏ませなかった。「あんまり調子が良くなかったですけど、よく粘れました」。本来の姿ではなくとも、試合をつくれるのがエースの強さだ。

 前回の雪辱を果たした。7月24日の巨人戦では8回まで無失点投球も「あと1人」となった9回2死から逆転2ランを被弾。「自分がベストボールを投げきれなかった悔しさは一番大きかった」。その場で膝から崩れ落ちるほどの悔しさを味わったが、その感情にのみ込まれることはなかった。試合後は投球映像を見ながら、課題を分析。翌日は早朝7時から甲子園に向かい、トレーニングで汗を流した。

 「今年は主観的に見る部分と客観的に見る部分が自分の中でできているなというのは凄くある」

 好調を支えているのはメンタル面の成長だ。「去年は試合内容が良くない時に感情優先でいろいろ気にしちゃってた。自分の分析する能力は一歩低かったかな」。昨年の経験を無駄にはしない。今季は感情の浮き沈みなく、自らを客観視することを意識。マウンド上で感じたことだけにとらわれず、色んな角度から自分を見つめ、課題と向き合えるようになった。その結果が、巨人戦の11連勝にもつながった。

 「何とか(連勝の)流れを崩さないようにっていう気持ちで試合に入った。しっかり勝てて良かったなと思います」

 天王山を締めくくった大きな1勝。前回の悔しさを糧に、またひとつ強くたくましく成長を遂げた。 (山手 あかり

 ○…才木(神)が巨人に24年7月30日から11連勝。投手の巨人戦連勝では、権藤博(中)が62年から63年にかけてマークした11連勝に並ぶ最長記録となった。なお権藤は11連勝中に救援勝利が3度あり、11勝すべて先発勝利は才木が初めて。

 ○…才木は今季日曜日の登板で6試合4勝1敗。通算では47試合で24勝10敗。日曜日の巨人戦に限れば13試合で無傷の9勝と相性が良い。

 ○…巨人戦でシーズン4勝目は24年から3年連続のキャリアハイ。阪神投手で巨人に3年連続4勝以上は58~60年小山正明(4勝→5勝→4勝)、68~70年江夏豊(6勝→6勝→6勝)に並ぶ56年ぶり3人目。