4回2死1、3塁、元山(奥)に適時内野安打を許した田中将(29日)=橋本裕太撮影

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 阪神4−1巨人(セ・リーグ=29日)――阪神は四回、坂本と元山の連続適時打で2点を先行。

 その後も着実に加点し、巨人戦6連勝を飾った。巨人は打線がつながりを欠き、先発の田中将も粘れなかった。

 勝たなければ、阪神にマジックナンバーが点灯する一戦。巨人の先発は2か月半ぶりに一軍に戻ってきた田中将だったが、五回途中に3失点で降板。大一番を託されたベテラン右腕は、悪い流れを止めることはできなかった。

 序盤は多彩な変化球でコースを突いて得点を与えなかったが、四回につかまった。佐藤の二塁打などで二死二塁となり、ベンチは高寺を申告敬遠し、坂本との勝負を選択。しかし、速球が浮いて左前にはじき返されて先制を許すと、元山にも適時内野安打で続かれ、2点目を失った。「先制点は必ず防がないといけなかった。(坂本を)抑えられていれば何てことはなかった」と悔やんだ。

 古巣の楽天戦で2回5失点と炎上したのを最後に6月中旬に二軍降格。チームが優勝戦線に踏みとどまる中、長く一軍の戦力になれていない葛藤もあったはずだ。先発陣に故障者が相次ぐ苦境の中で巡ってきた登板機会。「楽しみでもあり、不安でもあり。自分にとっても、チームにとっても、どれだけ大事か分かっている」。百戦錬磨の右腕は意を決して臨んだが、強力打線の勢いを止められなかった。

 試合途中で降り始めた雨が強まる中、不運な当たりもあったが、中盤までに先取された3点がチームに重くのしかかった。敗戦後、田中将は「自分の力で乗り切りたかったというのが正直な思い」と言葉を絞り出した。阪神とのゲーム差はさらに開いて3・5となった。逆転でのリーグ優勝に向け、巨人が正念場に立たされた。(井上敬雄)

 巨人・橋上監督代行「(四回に高寺を申告敬遠とし、続く坂本に先制打を打たれ)結果を考えれば選択ミスと言わざるを得ない。(阪神にマジックナンバーが点灯したが)目の前の試合を精いっぱい戦って勝っていく以外ない」