ポーズを決める(左から)大竹耕太郎、坂本誠志郎、元山飛優(カメラ・義村 治子)

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◆JERAセ・リーグ 阪神4―1巨人(29日・甲子園)

 阪神が2007年以来、19年ぶりの伝統の一戦6連勝を飾り、優勝へのマジックナンバー「23」をともした。4回に主将の坂本誠志郎捕手(32)、元山飛優内野手(27)の連続適時打で下位打線から2点を先制。貯金を今季最多の17に伸ばした。7回に左手首に死球を受け、途中交代となった森下翔太外野手(26)の症状は気掛かりだが、球団史上初のセ・リーグ連覇へ藤川球児監督(46)率いる猛虎軍団が加速してきた。

 闘志をむき出しにした。得点が入るたびにベンチでほえた。阪神・藤川監督が「燃える」と公言する宿敵相手の天王山3連戦で、大きな意味を持つ連勝だ。「小さな積み重ねで流れが来ますので、そういうところで良かった」。球団初のセ・リーグ連覇へ、待望の優勝マジック23が点灯した。

 試合を動かしたのは、頂点に向けて必要不可欠なピースに据えた面々だった。まずは主戦捕手の7番・坂本だ。4回2死一、二塁で右腕・田中将の浮いた直球を捉え、左前へ先制打。前の打者の高寺が申告敬遠で巡ってきた打席に「何とかしたいという思いだけ」と臨み、快音を響かせた。これで、8月の勝利打点は4度目でチームトップ。今季からゲームキャプテンに任命した扇の要が大一番で勝負強さを発揮した。

 さらに、なお2死一、三塁で元山が「熱い流れを後ろにつなごう」と二塁適時内野安打。昨オフ、西武を戦力外になった苦労人を自ら「小技もできる」と獲得を希望した。チームの課題を埋める存在として白羽の矢を立てたが、ハングリー精神にあふれた27歳はいまや、立派な遊撃のレギュラー。球児監督は「まだ、(活躍について)あまり言えることはないですね。このままやり続けてもらう」と淡々と振り返りつつも目を細めた。

 他球団を圧倒する中軸や充実の先発陣だけじゃない。森下の死球による負傷交代は今後が懸念されるが、脇を固めるナインがいぶし銀の働きを続ける。チームは07年以来19年ぶりの巨人戦6連勝を飾り、今季最多の貯金17。ゲーム差も3・5に広げた。指揮官はスローガンを引き合いに出し「『熱覇』ですからね。熱く戦わなければいけない。あしたも最大限熱く燃えて、連動して戦う」と言い切った。残り27試合。猛虎史に新たな一ページを刻むカウントダウンが始まった。(小松 真也)

 ◆阪神にマジック23が点灯 阪神が自力優勝の可能性が残る巨人に勝利。阪神は残り27試合で、巨人との残り3試合に全敗しても、ほかのカードで23勝すれば、89勝53敗1分けの勝率・627。巨人が残り25試合に全勝しても、88勝53敗2分けの・624で、巨人が阪神を勝率で抜けなくなり、巨人の自力優勝が消滅。セ5チームの自力優勝がなくなったため、阪神に優勝へのマジックナンバー23が点灯した。なお、最短優勝日は9月14日。