三井寺眞選手

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「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」というように、世に“天才少年”はあまたいるが……。

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 8月7日、Jリーグ開幕戦「横浜FM×鹿島」が開催された。リーグ創立時の“オリジナル10”の一員で、一度も陥落したことがない名門同士の対戦は、今季からリーグが秋春制に移行したこともあって、Jリーグの試合としては24年ぶりに地上波のゴールデンタイムで生中継された。

 そのピッチに立ったのが“マリノスの天才”三井寺眞(みいでらしん)である。16歳4カ月での開幕戦先発出場はJ1史上最年少記録。それだけでもすごいが、昨季覇者の鹿島、日本代表GK早川友基を相手にゴールまで決めてみせたのだ。22日には今年上半期で争われた百年構想リーグVの神戸と対戦。そこでも、半年前まで中学生だったとは思えぬ、強烈なダイレクトボレー弾を披露して観衆の度肝を抜いた。

三井寺眞選手

 青森県弘前市出身。才能を見いだしたのは、これまた天才と称された元Jリーガーの財前宣之氏(49)だった。

 スポーツ紙記者が語る。

「財前は、度重なる故障に苦しみ、選手としては不本意な成績に終わりましたが、当時最強だった読売のユース入団テストで“ボールを持った瞬間に合格”した逸話があり、“ヨミウリ天才少年”と呼ばれる系譜の一人でした。同学年の中田英寿もいたU-17日本代表は完全に財前が中心のチーム。Jをすっ飛ばして18歳でイタリアに渡った猛者でした」

現役時代の財前宣之氏

 そんな“天才”に誘われた三井寺は、中学で仙台に移り、財前氏が設立した街クラブに所属。技術のみならずメンタル面も教え込まれたという。

久保より優れているポイントとは

 16歳の誕生日となる今年4月2日にプロ契約。マリノスの先輩、久保建英(25)がプロ入りした16歳4カ月をしのぐスピード出世だった。

「“衝撃の16歳”といえば、どんなサッカー記者に聞いても久保を挙げるでしょう。共にレフティーでトップ下ですけど、三井寺は当時の久保より上だと思います。久保は味方を使うのがうまいですが、三井寺は使うのも使われるのもうまい。シュート感覚も秀でていますし、なんなら一人でも得点できてしまう。そういうのを“戦術メッシ”と言うんですけど、いずれ“戦術三井寺”と呼ばれる日が来るかもしれません」

 11月から始まるU-17W杯で、三井寺は飛び級での招集が確実視されている。お見知りおきを。

「週刊新潮」2026年9月3日号 掲載